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きみは誰のもの 7

◇◇  海沿いのドライブから始まり、ニライカナイ橋からの景色を楽しみ、定番の首里城、沖縄グラスに陶芸工房が連なる里、さらに金武まで足を延ばしてのタコライス。  青木プレゼンツの強引な沖縄巡りは予想外にも面白く、思わず俺も楽しんでしまった。青木、侮れない。  夕方到着した宿泊ホテルは、目の前がプライベートビーチのリゾートホテルで、姉さん達は食事前にスパへ行くと言い出し、勿論青木も賛同し、俺は部屋で寝るという事で落ち着いた。なんでこいつらこんなに元気なんだ。 「香取、ほんとに行かないの? 万優さんたちの水着姿見なくていいの?」 「いいからさっさと行ってこいよ……」  浮足立ってしょうがない青木を部屋から追い出し、ベッドにゴロリと横になると、はぁと深く息を吐いた。 「疲れたな……」  慣れない事はするもんじゃない。目をつむった途端、急激な眠気に襲われた。うとりうとりとしかけた時、ジーンズのポケットに入れたままにしていたスマホが鳴り出し、ゆっくりと目を開ける。最高に良いところで、誰だ邪魔する奴は。  舌打ちをしながらスマホを取り出し画面を見れば、ハルの名前。 「……はいよ」 『省吾? 寝てた?』 「寝そうだった」  ゴメンゴメンと笑い声。あちらは機嫌が良さそうだ。

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