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きみは誰のもの 16

「……マジか」  ハルとの出来事を思い出しただけで張り詰めた自分の息子へ視線を落とし、右手を額に押し当てた。なんだこれは。中高生の思春期男子か。 『省吾の恥ずかしい顔、見せて? 俺だけに見せてくれる、可愛い顔』 『省吾、好き……好きだよ』 『ここも、ここも……全部、俺だけのものだ』  耳に残るハルの声を思い出せば、身体が疼きだして止まらない。ハルの長い指先に口内を犯され、胸の尖りを愛撫されて、後孔を弄られる。 (ハ、ル……っ……)  背後から抱きしめられ、ハルの熱に身体を貫かれる行為を思い出しながら、硬く反りあがった自分の分身を自分の手で扱き上げ、白濁を放出した。  肩で息を吐きながら賢者タイムに突入し、自己嫌悪に押しつぶされそうになった俺はひたすら冷水を浴び続け、やがて目覚めた青木からシャワー室の扉をドンドンと叩かれて我に返った頃には身体はすっかり冷えきっていて、今度は熱いシャワーを頭から浴び続け、再び青木に扉をドカドカと叩かれた。

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