お互いの距離を埋めるように、何度もキスを交わし、体温を感じ、額を寄せ合う。瞼を開き見上げると、瞳を潤ませたハルと目が合い、唇が重なった。 　これまでもう何度、身体を重ねてきたんだろう。 　怒ったり喧嘩したり、それでも最後にはいつも、ハルはどこまでも優しく俺を愛した。俺はそれに応えるだけで精一杯で、もしかしたらハルが求めるものに全然届いていないのかもしれない。 　それでも。 「省吾……今日は俺、手加減出来ないよ」 　ハルの顔を引き寄せ、唇を頬にあてながら小さく囁く。 　もっと。ハルの全部。 　服を脱ぐ時間も惜しくて、抱き合いながらお互いのシャツを捲り上げ、キスをしながら脱ぎ捨てた。胸の尖りに吸い付かれ身をよじれば下着ごとジーンズを引き下ろされ、プルンと跳ねながら顔を出した自分の息子はあっという間にハルの口に咥えこまれた。舌先で先端の穴を攻められ、裏筋からカリの部分を執拗に舐められて、下半身がぐずぐずになっていく。 「っ……ハ、ハル、そんなしたらっ……」 両手でハルの髪をかき混ぜながら快感を堪えていると、今度は尻穴に吸い付かれた。卑猥な水音をたてながら自分の身体を乱暴に扱うハルの姿に興奮する。両手で自分の口を押さえながら、腰を浮かせて押し付けると、ハルは顔を上げて嬉しそうに微笑んだ。 「自分から腰を押し付けてきて、どうしてほしいの？」 　口を押えたまま首を振ると、それじゃあキスが出来ないよと手の甲にキスをされた。唇に届かないかわりに、指の間をハルの舌先が這い、やがて指先から口に含み、ねっとりとしゃぶり始めた。熱いハルの舌に舐めまわされて、思わず口から声が漏れる。 「んっ……あ……」 「指の間も感じちゃうんだね、省吾の身体は隅々まで全部やらしいな」 　手から力が緩み、ハルの舌と唇で両手を剥がされた。直後にハルの舌先に侵入されて、口内をくまなく犯される。だらしなく口を開けてその行為に身を任せていると、ハルの手が俺のものとハルのものを同時に握りしめ、ゆっくりと扱き始めた。 「んっ、ハ……や、それ、すぐイッ……」 「うん、俺もすぐいくから」 「あ、あ……」 「省吾、キスして」 　求められるままにハルの唇にかぶりつき、唾液を垂らしながら貪るようにキスをした。ほぼ同時に熱を放ち、腹の上に飛び散った二人分の白濁を、ハルは息を荒げたまま俺の後孔へ塗り込んでいく。ハルの指先が蕾を解し、俺の中をかき混ぜていく。耳元で何度も好きだと囁かれ、もっとキスしてとせがまれる。俺はハルの首にしがみついて、何度もキスを繰り返した。