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きみは誰のもの 40

「……ハルは、明日の仕事でミスはしない」 「は、その自信はどこからくるんだ」 「俺はハルの荷物にはならない」 「いうね」  自分より指五本分程目線が高いサワケースケを見上げると、驚いたのか呆れたのか、どちらともとれない表情のサワケースケが俺を見下ろしていた。 「でもお前に迷惑をかけたのは悪かった」  早口にそれだけ言い、俺は走ってホテルを後にした。  走りながら考える。  やべぇ。  何であんなん言い切ったんだ俺は。  ハルが明日、ヘマしませんように。  部屋に戻るとスコスコと寝息をたてて眠っている青木は変わらずで、一気に脱力した俺はベッドへとダイブし、そのまま目を閉じた。  ハル、大丈夫かな。  ごめんな。  ついさっきまで感じていたハルの体温を思い出しながら、俺は身体を小さく丸めて眠りについた。

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