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きみは誰のもの 48
ふと目を落とせば、目の前にあるハルのものがむくりと起き上がっている。
「……この状況でなんで勃つんだ」
ここも触られたんじゃねぇだろうな。
そう思ったら俺の中で何かがパチンと弾け、ハルの脇腹に唇を押し当てちゅうと吸い上げた。
滑らかな白い肌の感触を唇で感じながら、ゆっくりと下へと滑らせていく。
「ごめん、もうこんな失敗、しないから……」
いつになく弱気なハルの呟くような言葉を聞き流す。
「好き、好きだよ……」
うわごとのように呟くハルの言葉は、俺の耳に何度も響いた。その声を聞きながら、ハルの身体にキスを繰り返す。
全部。
ハルの全部、俺だけのものだと、大声で叫びたい位にムカついた。
冷房の効いた寝室はひんやりとしていて、それでもハルと俺は気付けば汗を滲ませ、お互いの身体を求め合った。
「省吾、また泣いちゃうの?」
ハルの言葉に、自分が涙を流している事に気付く。
「ち、が……」
「泣いて……俺の事が好きだって、狂う位、泣いて」
両腕と両足をハルの身体に絡め、しがみつき声を上げては唇を重ね、貪るようなキスを繰り返した。
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