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きみといつまでも 3
「……お前は何でそんなに涼しそうな顔してるんだ」
「暑いよ? でも現状を受け入れてそれに慣れてしまえば、身体は苦に思わなくなるものだよ」
前からたまに思ってたけど、やっぱこいつ実はロボットなんじゃ。
そんな事を考えながらハルの顔をじっと見つめ、まあいいかと再び仰向けに寝転んだ。確かにさっきよりは暑く無くなった気がして、寝れるかもと目をつぶってみた、その矢先。
目の前に影が落ち、何事かと目をあければ、俺の身体に跨がるハルの姿。
口を開くより先に、唇を塞がれた。だけでは飽き足らず、シャツの中にハルの両手が侵入してきた。
「んっ……や、め……あちいっての!」
身の危険を感じ、ハルの両肩を押し上げようとしても、剥がれやしねぇ。
「このクソ暑い中でひっつくんじゃねー!」
「もう沢山汗かいてるんだから、もっと汗かく事したって同じだよ」
「わけのわかんねー事を言うな!」
「省吾の汗舐めたい」
「やめっ……ぎょ、業者きたらどうすんだこのっ、離れろっ!
「インターホン鳴るし大丈夫、大丈夫……だめ、止まらない、今すぐしたい」
「わかった、するからせめてベッドに」
「嫌がる省吾もほんと可愛いな、好きだよ」
だめだ、犬だ、動物だ。人間の言葉が通じねぇ。
手足をばたつかせ逃れようとしてもまるで蜘蛛の巣にかかった虫の如く、更に強く絡めとられて動きを封じられていく。堅いフローリングの上に組み敷かれ、観念しろと微笑む恋人が悪魔に見えてきた。
首筋にちゅうと吸い付かれ、生気を吸い取られていくような気分に陥る。
「喰われる……」
無意識に漏れた俺の呟きに、うんと短い返事が返ってきた。返事早えぇよ。
「省吾の汗も、全部俺にちょうだい」
何フェチだよこいつ。
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