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きみといつまでも 6

◇◇◇ 「マジで今回は死ぬかと思った……」  湯船にもたれながら呟くと、背後からぎゅうと抱きつかれる。 「ゴメン、だって省吾があんまり可愛い事を言うから」 「何だそれ、何も言ってねぇよ」 「言ったよ、俺を暑い部屋に置いて自分だけ外へは行けないって」  何だそりゃ。 「は? それをどう解釈したら可愛いになるんだよ……」  耳元でクスリと笑われ、くすぐったいから離せと腰に回された腕を振りほどこうともがくと。 「省吾は俺の事が大好きなんだなと思ってさ」  は。 「何だ今更」 「今更じゃないよ、いつでも、毎日でも、教えて欲しい」 「ふぅん……」  甘えるように首筋に頬を寄せるハルの髪を軽く撫で、そんなもんかと考えながらハルの指先へと視線を落とすと。 「あっ! おま、ドサクサにまぎれてどこ触ってんだばか」  慌てて立ち上がろうとした俺は足を滑らしアッサリとハルの腕に捕獲された。 「もうでる、離せっ」  ギュウギュウ締め付けられながら嫌だと可愛く駄々こねられたって、全然可愛くねぇんだよ。   「さっきあんだけがっついといてまさかまだ」 「やっぱりまだ足りなくて」  耳元で囁かれ、冷水で冷えたばかりの身体は再び熱をもっていく。  あれだけやってまだ足りないって、本当にこいつは性欲が強すぎる。ついていけねぇ。  やっぱりこいつは普通の人間じゃないと半ば諦めながら、激しく打ち付けられるハルの愛に負けてたまるかと、俺はそれを全身で受けとめ、強く抱きしめた。  大好きだなんて。  一生かけて言い続けても足りない位、大好きだって、いつか言葉で伝えたら、ハルはどんな顔を見せてくれるんだろう。  なんて考えながら。

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