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25時のメリー・クリスマス 6

「岡田、シャレになんねぇぞ」 「具合悪いのに大声だしちゃ駄目ですよ」 「だったら尚更やめろ、すぐにほどけ」  俺を見下ろす岡田の表情は紅潮していて、うっとりと目を細めている。だめだ、ほんとにやばい。  岡田の顔がゆっくりと近付き思わず目をつぶると、頬から首筋にかけてゆっくりと唇が滑り落ちていく感触。鳥肌が立つ状況で、何故か心臓がバクバクと音をたて始め、身体が熱くなっていく。 「香取さんの身体だ……ずっとこうして触れてみたかった」 「やめ、岡田、頼む、やめろ」 「嘘だ、そんな顔して、感じてるくせに」  脇腹を撫で下ろされ、全身に甘い痺れが走る。おかしい、何で、こんなに。 「こっちは正直ですよ?」  下半身へと滑り降りた岡田の右手に反応してビクンと跳ねる自分の身体に泣きたくなった時。 「すごいな、こんなに効くんだあの薬」  ぼそりと呟いた岡田の言葉を俺は聞き逃さなかった。 「な……なに、お前」  聞き返した俺の言葉を無視して、俺のベルトに手をかける岡田、待て。 「辛そうですから、脱いで楽になりましょう?」 「やめっ……!」  ベルトを外され引き降ろされかけた時、突然ダンダンと激しく扉を叩く音が玄関から響き、と同時に連打されるインターホン。 「な、なんだ?」  驚いた岡田が身体を起こし、何事かと玄関へ向かった後姿をぼんやりと目で追ったあと、手首を縛り上げられた姿のまま俺は目を閉じ、ベッドへと沈み込んだ。

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