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番外編『皐月、セックスレスで悩む』10

目を醒ますと、蒼の筋肉質な胸元が目の前に見える。引き締まって鍛えられた肉体は美しく、色艶がある。腰は怠く倦怠感もあったが、久しぶりに愛されたという充実感に胸がいっぱいになる。 太くて硬い蒼のモノを奥まで擦りつけられ、何度も達してしまうとやはり玩具では得られない快感を知る。 時計を眺めるともう昼前だ。 蒼は黒い睫毛を伏せてよく眠っていた。寝顔もうっとりする程、綺麗だ。シャワーを浴びようと抱き締める逞しい腕を解く。 「皐月?」 「……ごめん、起こしちゃった。」 蒼は薄らと瞼が開き、ぎゅっと逃げないように抱き締める。抱き締められながら、何年経ってもやっぱり蒼が好きなんだなと実感し、少し笑ってしまう自分がいた。 「いいよ。お腹空いてない?身体大丈夫?」 蒼は心配そうな顔をした。 「大丈夫だよ。シャワー浴びてから何か食べよう。」 「そうだね。午後は映画でも観る?」 蒼は抱き締めながら額にキスをした。軽いキスだがお互い裸でいると、またしてしまいそうになる。 「うん。ゆっくり過ごそう。」 小さく頷いて、蒼の唇にキスをした。 「………あ、まって、シャワーの前にコレを試していい?」 蒼は細長いバイブを手にして、にっこりと楽しそうに微笑んだ。 後日談だが、ユーリは間違えてブジーを購入したようで、自分達よりさらに濃いプレイを楽しんでるようだった。ユーリの心臓が心配になり、暫くボブの顔をまともに直視できない日が続いたのは言うまでもない。

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