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番外編『悠君、お泊まりに来る』6

「あ、あお……!?」 驚いて声を上げそうになったのを、蒼の大きな掌に抑えられる。 「……皐月、悠君が起きちゃうよ。声を小さくして。………もしかして、これをお尻に挿れようとしてたの?」 口を抑えながら、蒼は耳元で甘く囁く。 片手に持っていたバイブに視線が集中されると思うと恥ずかしくなり、ふるふると首を振るが首筋を甘噛みされて火照った躰がさらに疼いた。 「……んんっ……!」 「皐月、僕の匂いが好きなの?………この上着、掛けとくんだよね。」 蒼は甘噛みした部分を舌先で舐めると、キスを落としながら肩へ辿り着き浅く噛んだ。甘い痺れに似た悦楽と蒼の髪が擦れて擽ったい。 片手で口を抑えられ、もう片方の手でパジャマのボタンを手慣れた手つきで外していく。 「……んっ…はぁ……。」 乳首を擦るように摩られ、指の腹で押された。 蒼の掌から甘い声が漏れて、力が抜ける。 すっかりパジャマのボタンは全て外され、胸ははだけて白く艶かしく照らされている。 「皐月、乳首が勃ってる。」 蒼は背後からうなじに何度もキスし、キリッと膨らんでいる乳首に爪を立てる。 「……ッ…」 首を振って答えるが、蒼は納得いかないようだ。 「こっちの壁に手をついて……。」 蒼はバイブを奪い取り、膝立ちになる自分を端に寄せ、玄関側の壁に手をつかせる。 股を大きく開かれ、ズボンを下着ごと膝まで下ろされると尻が露わに晒される。 自分の目の前に白い壁が広がり、後ろで蒼が圧迫するように身体を押し付けてくるので身動きが出来ない。 「…ぁっ…だめ……っ…。」 「…………そっか、お尻の準備もしてたんだね。僕がいるのに、玩具の方がいい?」 そう言いながらも、蒼はバイブを持つとゆっくりと後孔に挿入した。ぬるぬると冷たくて少し硬いものが這入る感覚に、パクパクと唇が動く。 「ぁああッ……。」 蒼が映画を観ながらうたた寝をしてる時に、トイレでこっそりと我慢出来ずに準備した孔はトロトロに蕩けるように弛緩しきっていた。 漏れ出てしまう甘い声に我慢出来ずに、横にあった上着を掴んで壁に押しつけ口元に当てた。 いくら寝室から遠いと思っていても、声を聞かれたくない。 蒼の匂いを感じながら、弱い部分を擦りつけられるとすでにイキそうになる。 「………気持ちいいの?お尻が動いてて、可愛い。」 グチュグチュとバイブを抽挿しながら、蒼は耳元で囁く。 こっちは必死に悠に聞こえないようにしてるのに、余裕の態度だ。 「んーーーッーーぁ…。」 すでに上着は涎で濡れて、裾の方は自分の先漏れした液でベトベトになっている。 「あ、そうだ。スイッチを入れなきゃね。皐月これが好きなんでしょ?」 顔が見えないので、余計に敏感する躰に蒼は容赦なくスイッチを入れた。 びりびりとした振動と蹂躙するような動きに声を失う。 「……あぁ……ッ……」 がくがくと太腿が開いていき、上着に顔を押し当てて必死で声を消す。 振動する部分を浅いところに当てられ、押される。 「ほら、イッっていいよ。出したら終わりだからね?」 蒼は甘い声で囁くと頬にキスをする。 ぴゅっぴゅっと精子が先端から飛び出し、躰が痙攣する。 「――――――んッ………ぁ……。」 ずるりと急にバイブを抜く感覚がすると、蒼は上着に埋めていた顔を向かせ、唇を貪るように重ねた。開いた隙間から長い舌が侵入し、口腔内を犯す。まだ、足りない。もっと欲しい。ひくつく孔は膨張し、ナカに注入したローションが太腿に垂れてしまい、これで終わりにしたくなかった。 「皐月、すっきりした?」 唇が離れると、蒼は満面の笑みで微笑んだ。 自分はふるふると首を振り、潤んだ瞳で蒼をみつめ、弛緩しきった孔を蒼に向けた。 「………玩具じゃ足りない……。挿れて………。」 真っ赤になりながら、ズクズクになった孔を蒼に晒す。後孔からはローションが垂れ落ち、艶やかにナカまで見えた。 「皐月、よく言えたね。ご褒美をあげるよ。」 蒼は満足そうに言った。

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