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番外編『悠君、お泊まりに来る』13
「………ごめん、蒼。怒ってる?」
寝室のドアを開けると、蒼は眠っていたらしく薄目でこちらを確認する。
「怒ってないよ。ただ少しヤキモチを焼いただけだよ。皐月こそ、本当に身体大丈夫?」
ベッドの端に座ると、蒼は心配そうにしながら手を引き身体を引き寄せた。ベッドに身体を預けて見つめ合う。蒼の逞しい胸元が服の上から見える。
「……………蒼、確認してみる?」
ゆっくりと蒼に唇づけをする。
蒼の上に跨ると、ポロシャツを巻くしあげる。鍛えられた引き締まった身体にドキドキと胸が高鳴る。蒼は上半身を起こして、ベッドの背もたれにもたれ掛かる。
「………皐月、病上がりなんだからやめようよ。また疲れさせちゃうよ。僕は君に無理をさせて反省してるんだ。」
「………ンッ……じゃあ、蒼は動かないで。」
何故か揺らめくような欲望がふつふつと沸き、蒼のジーンズのチャックを下げる。項垂れた雄を取り出して、口に咥え始めた。
口腔で舌で扱いて、膨らんでいくのが分かる。口の中での体積がなくなるほど、硬く膨らむと更に喉奥に挿入して唇を根元に当てていく。
苦しいが、蒼の雄を咥えてると思うだけで興奮する自分がいた。朝から盛ってしまう自分に呆れてしまうが、蒼の爽やかな格好に発情してしまう自分を抑えられなかった。
「……ンッ……皐月、だめだよ……。」
蒼は苦しげな声で、服の上から尖った乳首を撫でた。すりすりと触られると、尻が疼き、さらに口の中で膨らむ雄を吸い上げる。
舌先で太い血管を舐めて、辿っていく。優しく頭を撫でられながら、根元に押しつけていく。撫でた頭を押して喉のさらに奥に届くまで押しつけられるが、締め付けながら強く吸い付けた。
はぁ……。という蒼の甘い吐息が聞こえ、ゆっくりと一番深い部分へ導いていく。だが、此処までが限界だ。
「………皐月…駄目だ。……イク……ッ……。」
蒼が達する所が見たくて、上目遣いで見上げると眉を寄せてこちらを見て目線が合う。
不意に喉元が大きく膨らんで、呼吸が出来なくなるほど喉にぎっちりと嵌る感覚が襲う。その瞬間、解き放たれた液体が勢いよく飛び出した。喉を動かしながら飲み込むが、少し咽せてしまう。そして暫く、ピクピクと痙攣し段々と収縮していくモノを舐め取りながら口から離す。
「……ウッ…ゲホッ…っ……。ごめん、蒼全部飲めなかった。」
胃に苦味が伝わり、涙目で口を元を拭く。
優しく髪を撫でて、蒼に強く抱き締められる。
「…………皐月、まさか朝から赤ワインとか飲んでないよね?」
蒼は顔を見合わせると、疑うような瞳でじっと自分を観察した。
「蒼、流石にそれはないよ。………で、これで終わりにする?」
ニコッと微笑むと蒼は複雑そうな顔をして、唇を重ねると勢いよくベッドに押し倒した。
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