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番外編『悠君、お泊まりに来る』14

肌と肌を繋げたような感覚に蒼は甘い吐息を漏らした。皐月に舐められながら達したが、止むことのない自分の欲望で皐月を抱く。 「……ッ…あっ…あっ……んぁ…」 感じているのか、膨らんでいる部分を突くと皐月は甘い声を漏らして腰をくねらせた。皐月の身体を持ち上げて向かい合うように座らせる。白い肌に火照った身体は仄かに赤く染まり、膨らんだ扁平形の乳首を舐めるとピクピクと自分の雄を締め付けた。 「気持ちいい?」 蒼は甘い吐息とともに、乱れる皐月に聞く。 皐月は頷きながらも、既に快感に支配されて悶えるように感じている。 自分が皐月を此処まで調教したのかと思うと、チリチリとした感情が芽生える。こんなにも妖艶で感じやすい身体を何度も抱いているのに、さらに誘惑し欲情させて止まない。 「……やっ…蒼……そこダメ…ッ…あーーーッ…!」 皐月の腰を掴んで根元まで深く挿入する。さらに腰を押しつけ、これでもかと奥まで挿れると、皐月は絶頂に達したのかピクピクと痙攣し震える。ひくひくと窄みを締め付け顔が蕩けきっていた。 ぐったりと余韻に浸り、身体から力が抜けた皐月の乳首をむしゃぶりつくように舐めて吸った。 そして、まだ硬く鼓動する雄をさらに擦り付けるように突き上げ、体液を塗り込ませる。 「……まだ終わらせたくない。」 皐月を寝かせながら、片脚を肩に乗せ、孔を拡げ挿入を繰り返す。雁首を腹部分に強く押し付けるように擦り、動きを早めていく。パンパンと乾いた音が朝から寝室に響いた。 「イッてる…イッてるから…ダメ…アッ……。」 プルプルと首を横に振ってシーツを握り締める皐月を上から見下ろす。ぱたぱたと先端から蜜が溢れ、ナカでイッてるのか全身が熱い。上げた白い太腿を舐めて噛み付いた。 「………皐月、好きだ。愛してる。」 何度も抱いているのに、飽く事のないこの身体を己のものにしたいという欲望が強くなる。 朝起きて、悠を抱き締めながら寝ている皐月を見て、ふと黒瀬ともこうして寝ていたのかと思ってしまった。黒瀬に似ているせいもあったが、悠に嫉妬してしまった自分を恥ずかしく思う。  「………蒼……好き…ッ…。」 握り締めたシーツを離して、抱きついてくる皐月にまた愛しさが生まれる。 皐月には悪いが、こんな卑猥な姿を晒してくれる所もすごい可愛くみえて仕方がない。自分だけが知っている特別感を感じてしまい、もっと乱れさせたくなってしまう。 蒼は心の中で悠に謝りながらも、大人げない自分を少し反省した。

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