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第3話
その晩の夢では恋人はやっと奥まで愛してくれた。
二人になった恋人を一つの身体で受け入れた。
口でも後ろでも。
同時にふたつでも。
恋人の性器は夢の中の方が大きかった。
自分から咥えた。
殴られないように一生懸命するだけだった苦しい行為が気持ち良かった。
それをしゃぶり、なめることがこんなに興奮するなんて思わなかった。
しかもそれが二本もあることに喜んだ。
二本とも愛した。
交互に。
喉までつかって扱いた。
いつもなら苦しいだけのそんな行為なのに射精していた。
さわりもしないで。
フェラだけで。
興奮しきった身体は喉まで性感帯になるだと知った。
出されることに喜んだ。
口でも。
中でも。
喉を犯され、後ろからも犯されて、嬉しくてたまらなかった。
学生の時付き合っていると思っていた少年が友人を連れてきてそうした時は胸の痛みしか感じなかったのに。
後ろの穴に2つのモノを挿れられた時も喜んで叫び続けた。
昔そうされた時は泣いて苦しんだのに。
今までされた酷いことと、これは全く違った。
2つの巨大なモノがめいいっぱい穴を広げることによだれを流して悦び、2つのものがそれぞれ違う風に自分の中で擦りあわされることに感じて痙攣した。
「大きいのが2つ・・・ああっ・・いっぱいゴリゴリされるぅっ」
叫ぶ言葉は、言わされてきたものではない。
一人に奥まで犯されながら、もう一人に胸を吸われるのは最高だった。
後ろの感じるところをデカくて硬いモノでいやらしく捏ねられ中でイキながら、前をしゃぶられ前でも達するのは、死んでしまうかと思う程の快楽だった。
恋人達はハーブの匂いがした。
その体液もそんな匂いがした。
その匂いにまみれて狂った
朝目覚めたら残るのはそのにおいだけ。
匂いだけなのだ。
その匂いの中で。
ディルドをとりだし、自分を犯す。
夜が来るまで。
ディルドは気持ち良かったけれど寂しかった。
もう、朝など、こなければいいのに、と思った。
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