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第4話

 朝になると匂いと、過敏になった身体だけ。  切なくなって自分で慰める日々。  辛くてたまらなかった。  夢。夢。夢  夢から目覚めてしまったのは何故なのか。    その夜目覚めた時に見たモノは自分にのしかかる人ではない2匹の姿。  無気味な生き物達が自分を犯していた。   自分を巨大な性器で、二匹がかりで貫く化け物達の姿。  舌は恐ろしく長い。  優しく肌をまさぐる指の数も人間よりも多い。  性器は奥まで入っていてもまだ長く。  触れ合う滑らかな肌は人間では有り得ない色をしていた。  悲鳴より先に、感じて叫んだ。  もっと欲しいと。  「ゴリゴリして・・・2つ欲しい・・・奥まで犯してぇ」  夢の続きそのままに。    化け物達はそうしてくれた。  いつものように。   化け物達はハーブの匂いがした  これは夢じゃなかった。  夢じゃない。  目覚めて感じる感覚の鮮やかさは、夢より良かった。    自分から化け物の人間のものとは違う形状の性器を咥えた。  ゴリゴリとした突起物に覆われたその先が、中でどう感じさせてくれるのかはもう・・・知っていた。  化け物の長い舌を自分から吸った。  腰を振りほしがり、穴を自分から広げて、挿れられて、化け物にすがりつき達した。  現実は。  夢より。  気持ち良かった。  「もっとぉ・・・もっと犯してぇ・・・」  奥を犯され、前をしゃぶられ、中でも前でもイき続けた。  喉と奥を、同時に貫かれ、   穴と前を延々と舐めるだけでイカされ。  目のない穴のような顔も。  逆に巨大な一つしかない、眼球も。  気にならなかった。  夢ではないそれに夢中になった。  今は夢ではなく現実であることに涎を垂らしてよろこんだ。  ソレ達は身体の奥まで貫いてくれて、広げてくれて、全身をその長い舌で愛してくれたのだ。  叫んで悶えて欲しがった。   現実であることが嬉しかった。

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