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柳は緑 花は紅 8

猛の舌の動きに、猛の熱に、全てを委(ゆだ)ねるしかなかった。 猛は雪が拒絶しないで受け入れてくれていることに気を良くして、押さえ込んでいた雪の腕を放すと、そっと・・・スウェットの下に手を滑り込ませた。 「っんん??・・・ふぁぁっっ・・・」 雪が口唇の端から声を漏らす。猛の指が雪の滑らかな肌の上を滑り、その感触を愉(たの)しむように何度も何度も触れて撫ぜて、そして、小さな突起をそっと摘(つま)んだ。 「んんんっっ!!」 雪は体を駆け巡った、電流のような快感にびっくりして、猛の胸を押し返すように腕を突っぱねる。それでも猛はびくともしない。 男らしい逞しい体は筋肉質で、雪の細い腕では到底敵わない。 舌が一際(ひときわ)強く吸われて、体が言うことをきかず、雪は腰の辺りから力が抜けていくのがわかった。 キスで腰が抜けるって・・・あるんだ・・・。 そんなことを考えていたら、猛は口唇と舌を解放した。舌がじんじんと痺(しび)れている。こんなの初めてな雪は舌で口唇を舐めながら、抜けそうな腰を支えようと、猛の肩を掴んだ。 猛は顔を真っ赤にしてうっすら涙を浮かべている雪を、じーーっと見つめながら、自分に縋(すが)りついているのを可愛く思いながら、雪の小さな乳首を指の腹でこねて弄(いじ)っていた。 「ああ・・・やぁだ・・・たける・・・やめてぇ!」 やめてと言いながら必死に猛に縋りつく雪。可愛い顔がだんだん色っぽく、エロくなっていくのを見ながら、猛は雪の体をまさぐってその細い首に舌を這わせた。 「やだって・・・たけるぅ・・・!」 「雪、雪・・・好きだ。大好きだ」 真っ白い細い首に吸い付いて、赤い跡を残す。 猛のものだという、証を。 キスマークだけでは足りなくて、絶対的に自分のものだという証を残したい。 猛は収まらない欲望のまま、雪の首の付け根に噛み付いて、スウェットのズボンの中に手を入れてお尻を揉む。 「い・・・たいっ・・・たけるぅ・・・」 雪はいきなり乱暴的な猛の行動に怯えながら、噛まれた首が痛いけれども嬉しかった。猛のものだという刻印に感じられて、嬉しかった。 長年の想いが通じるなんて思っていなかった。猛は自分のことなんて幼馴染で弟みたいなもんだと思っているって、ずっとそう思っていたから。 嬉しい。 猛に好きだと言ってもらえて、本当に嬉しい。

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