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10.ポップサーカス 【3】

「はっ…、京灯」 感じながら呼ばれる名前にドキドキした。 口内で質量を増していく批土岐自身に、丹念に舌先を使って愛撫を繰り返す。 その内、絶頂がきたらしい批土岐の髪を弄んでいた手に力がこもり。 「うっ…!」 「んっ」 ドクン 限界に達した箇所から白濁が放たれたと思えば、それは当然俺のほうに飛んでくるわけで。 「けい…ひ…」 「ぁっ…」 ポタリポタリと滴らせながら、顔には白濁が散りばめられて。 片手は未だに批土岐のものに触れたまま、上を向いていた。 紅い批土岐の顔を見つめながら、俺がぶちまけたわけでもないのに何だか頭の中がぼんやりしちゃって困る。 余韻に浸りながらも、口の周りに付いた白濁を舌で舐めとってみる。 「立って?良くできた京灯に、俺からお礼」 「っ…」 批土岐の言葉に、思考が鈍っていながらもフラフラと立ち上がった俺。 でもとてもじゃないけど何か自分の力では立ち続けていられなくて、また壁際まで移動する。 「足、上げて」 「…ぁ?」 それに続いて目の前まで余裕のある足取りでやって来た批土岐。 そして紡ぎ出された言葉に、間の抜けた返事をしてしまった。 「…足?」 「うん。片足でいいから」 ニッコリと微笑みながら、俺に片足を上げろとお願いしているようでいて命令している批土岐。 沢山の?マークが頭上に浮かび、ただじっと真ん前の笑顔を見つめていることしか出来ない俺。 「よっ」 「ぅわっ、ちょっ…批土岐!?」

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