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13.ポップサーカス 【3】
「んっ、くっ…ぁ、もうっ…げん、かいっ…」
「もう?仕方ないな」
差し入れられた指を敏感に感じながら、俺のモノが何の反応も示さないわけがなくて。
さっきイッたばかりだっていうのに、すでにもうドクドクと脈打ってしまっている。
それに加えて、止まることを知らない相変わらず的を得た刺激。
俺の脳がとろけたらどうすんだよっ…これ以上バカになったら、シャレになんねえ。
「京灯は、どうしたい?」
「んっ…!はぁっ、どっ…どうって」
じわじわと這い上がってくる快感の波を感じながら、今まで内部を支配していた批土岐の指が抜けていく。
正直少し、名残惜しさもあったけれど…そんなこと、言うわけがない俺。
一体何事かと思いながら、批土岐の台詞に言葉を詰まらせる。
片足は上げられたままの無様な格好で、どうしたいだなんて俺に聞いてくる批土岐ちゃん。
「京灯が大きい声出すから、もうバレちゃったかもね誰かに」
「ひっ批土岐のばかやろぉ!シャレになんねえこと言うな!」
さりげなく中心部に添えられた指先にピクリと反応しながらも、批土岐の言葉に高ぶっていた熱が次第に冷めていくような気がした。
「まあ俺は、別にそれでもいいけど」
「良かねえよ!」
だけど批土岐と言えば愉快気に笑うだけで、かなりこの状況を楽しんでいるように見える。
「んっ、ふ…ぁ」
「どうしたい?態度で示してもらわなきゃ、俺には分からないな」
俺自身に緩く快感を与えていきながら、間近に顔を寄せて意地の悪いことを言ってくる。
そうして、どんどんどんどん俺を煽っていく。
「んっ…言って、くれるぜっ…あ」
知ってんだぜ?
お前だってもう、余裕ねえだろ?
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