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14.ポップサーカス 【3】

「ぅっ、…京灯?」 すっと手を滑らせて批土岐自身をぎゅっと掴んだら、たまらずに漏れた苦しげな声に。 消えかけていた俺の、攻撃心が舞い戻ってくる。 「欲しいなんておねだり、してやんねえっ…ん、声だって…抑えてやんねっ…あ、我慢すんなよっ…」 「…」 「俺のこと…欲しくねえの?」 ペロリと上唇を舐め上げて、挑発的な言葉と態度で批土岐を煽る。 自意識過剰かもしれねえけど、お前ってホント俺のこと大好きだもんな。 「やれやれ。そんな事言って、いいのかな?」 「んっ、あ…くっ!」 まあまあまあまあ、俺もちょーラブってやつなんだけど、簡単には言ってあげねえよ。 軽いノリでいいなら幾らでも言ったげるけど。 「中、熱いね」 「あっ、あ…実況は、んっ、いいっつの…ぁ!」 押し進んできた批土岐自身が、俺の唇から甘い声を滑り落とす。 半ば抱きつくように、まわす腕に自然と力が籠もった。 ゆっくりと侵入してきながら、ゾクゾクと駆け回る快感に俺はどんどんバカになってく。 「何か今日…入りやすい」 「ん、くっ…あ、ぁっ」 んなこと言わなくていいっつうのにこの会長はよおぉ!!! 羞恥心を煽られながら、全てが収まりゆっくりと動き出した。 揺さぶられる度に最奥へと達する熱い奔流に、ただ従順に声を上げることしか出来ない。 「あっ、あ、はっ、あぁっ」 「余裕ないね?」 「んっ…、っ前もなっ、んぁっあ」 たまらない感覚。 ココが何処かなんてとっくにどうでも良い。 「ふふっ、…ばーか」 「あっ、やばっ…イッ…ん、ああぁ!」 奥を貫かれた瞬間、欲望が全部解き放たれて真っ白になった。 気持ち良さそうに笑った批土岐の表情が印象的で・・・ つうか批土岐ちゃんにバカって言われた!!!!!

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