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15.ポップサーカス 【3】
――翌日。
「…いってえ」
遅刻しながらも学校に来た俺を誰か褒めてくれって感じだよ。
お陰様で腰の痛みに悩まされ、つうか昨日あれだけ俺が嫌だっつったのに!あのような色んな意味で恥ずかしい体勢で長時間居続けたせいで、微妙に筋肉痛になってるし。
いやだな~…どう考えたって不健全な筋肉痛だよ。
「つうか批土岐と顔合わせにくいなあ~…」
廊下をとぼとぼ歩きながら、正直今日は批土岐に会いたくなかったりするわけなんですよ。
昨日の今日だぜ?
最初はな、結構それなりに攻めれてて、やっと俺の攻めとしての人生が始まるか!なんて思ったのに、あっという間に立場変わってるし。
それでも、素直に受けにまわってるのもいやだなあなんて思った俺は…しなくてもいいような行動をそれはもう、大サービスとでも言うように多種多様にやってしまったわけで。
場所の特殊さもあってか、冷静になってから思い返してみるとそれはもうおぞましいったらねえよ。
とりあえず言いたいことといったら。
昨日の俺よ、死んでくれ!!
かな…。
上手くいくと思ってたのにな~…熱に侵された批土岐に騙されたよ。
批土岐、もう忘れてないかなあ。
…それこそ儚い。
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