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7.ポップサーカス 【4】
「あっ…は、ぁっ」
先端を指の腹で擦ったりして、どんどん俺を追い詰める。
ここが何処かなんて考えている余裕もなくなってきて、あの細長く綺麗な指に弄られてるって思うだけでも、体がどんどん熱を持っていく。て、やべなんか俺変態っぽくね?
「はっ、あ…っ」
とめどなく溢れる矯声、緩く扱かれる度に快感で気が狂いそうになってくる。
「あっ、…と、きっ」
額に手を当て、目を閉じ上気した頬。
「いい?京灯」
「んッ…!」
キュッと掴まれながら、批土岐の顔が近づいてくる。
端正な顔、優しく頬に触れてきた手が、顔を隠すように陣取っていた俺の手を額からズラす。
「目、潤んでる」
「あッ…、るせぇッ」
顔を覗き込まれ、たまらず目を逸らす。ちくしょー…なんかいっつも俺ばっか余裕ないような気ぃする。
「可愛い」
「ば、かじゃねっ…んっ、ありえ、ねっ」
未だに片手で俺自身へと触れながら、額にそっと唇を落とす。
可愛いだなんて俺みたいなのによく言うよ!
俺からすりゃ、批土岐のがよっぽど可愛いくて眩しいのにっ!!
なのに今日もまた、アイラブ批土岐の下にいる俺………
何故だっ!
「でも」
「…ッ?」
絶頂近くへと追い上げられながらも、そんなことを考えていた時だった。
気になる所で区切られた批土岐の言葉に、疑問を感じつつ視線を向けた。
「まだ駄目」
「な…に、んっ!」
至近距離で見つめ合いながら、言葉の意味が理解出来ない。
「お仕置きにならないだろ?」
「あっ、んッ…マ、ジかよッ…ぁ」
え、なに、つまり……
イクなって…………言うわけ………
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