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6.ポップサーカス 【5】
「ココ…」
「んっ!」
みるみるうちに力が抜けていく体、完全に批土岐に背中を預けながら唇からは絶えず乱れた息が溢れる。
掴んでいたはずの批土岐の手首からもいつの間にか手がズリ落ち、素直に反応を示すだけの体。
「なにもしてないのにな、どうしちゃったの?京灯…」
「ん!はっ…ぁ」
自由になった批土岐の手はまた動きを再開し、すっかり主張してしまっていた俺自身を緩く掴んできた。
耳の穴に舌先を入れられながら、腰に響く声で極上に甘く囁かれる。
それだけでも今の俺には相当やばくて、相変わらず乳首を弄ばれながらビクりと体を震わせてしまう。
「体洗ってただけなのに、気持ち良くなっちゃったの?」
「あっ…、ちがっ…違うっ…ん」
先端部分をトントンと指先で触れられて、鼻にかかった甘ったるい声がまたすぐに口から零れる。
んだよ批土岐のやろ~!そんなしつこく乳首ばっか攻められたらっ…た、勃つに決まってんだろ──ッ!!!?
仕方ねえの!!まだまだわけぇの俺は!!
「違わないだろ?ここ、こうされると気持ち良いんだ?」
「はっ、あ…ん!ひ…と、きっ…ぁ、やっ」
だけど否定してみたところで、現実には敏感に感じてしまっている俺。
元気になってしまった俺自身からは、少しずつ先走りが滲み出す。
批土岐の言葉攻めに遭いながら、またしても執拗に突起をこね回されて、理性が物凄い勢いで剥ぎ取られていく。
「弄られて、勃っちゃったんだろ?」
「ふ…っ、ん…ち、がっ…」
胸の突起を摘まれ、ドクンとまた中心部に熱が集まっていく。
そうだけど、確かに批土岐に胸弄られて勃っちゃったんすけど!
んなことッ…ハイそうなんですなんてッ…素直に言えっと思ってんのかぁっ~!
恥ずかしいじゃねえかよ。
大体やった張本人が一番分かってんだろが!バカやろ!!
「じゃあ、どうしてこうなったんだろ?」
「んッ…!」
キュッと、握る手に力が込められて眉間に皺を寄せる。
「京灯。いいの?このままで」
「あッ…」
下から上へと、一度だけ扱かれて、そこからジワリと甘い痺れが広がっていく。なんだよ、それだけで終わりかよ、それじゃ…ッ全然足りねえのにっ…!
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