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7.ポップサーカス 【5】

「別に、俺は構わないけど。お湯も溜まってきたし、洗い流して入るといいよ」 「ッ…」 ちょ、待てよバカ! またこんな状態の俺を放置しちゃおう作戦かよ! んだよッ……俺、もうすでにめちゃめちゃハズいんだぞっ…?! 「じゃあ、ちょっといい?俺、シャワー浴びたいから」 ぐるぐると頭の中を色んな考えが飛び交いながら、口を噤んで何も言えなくなる俺。 だけど批土岐は待ってもくれず、さっさと立ち上がろうと俺の肩に触れて、アッサリ体を離そうとしてくる。 「ひ、ときのッ……バカやろぉっ………」 「?京灯?」 そしてその手に力が込められた時、それを合図にバッと批土岐に振り向いて抱きついていた。 顔なんか見えないように深く抱き付き、膝立ちで肩に顔を埋める。 「はっ、ぁッ……む、り…もう、無理っ…」 「京灯、どうしたの?」 これだけやらせといて、まだそんなことを言ってくる批土岐。 くっっそ~……!! 「ひ、ときにッ……さっ、さ…わられて、気持ち……っかったんだよッ…」 「うん」 死にそうな位恥ずかしい。 モゴモゴとはっきりしない口調で、それでも懸命に言葉を紡ぎながら羞恥に耐える。 「あッ…、りっ…無理、もう無理…ッダメッ…なんだよっ…」 少し動くだけで、俺自身が批土岐の腹で擦られて、気が狂いそうになってくる。こんなんじゃなくて…!俺っ…俺もう………… 耐えらんねえ。 「た、のむかッ…ら…、ん!し……っ、て……あっ、もっ…嘘、つかねえ…からっ」 感じてないなんて嘘、つかねえから。 「京灯。ココ、触られて気持ち良かったんだ?」 「あッ!んっ、…う、しゅっ…う、もっ……むり、むりっ…」 「京灯?」 再び突起に指を這わされ、不意打ちにビクビクと体が反応する。 掠めるような愛撫、そんなんじゃなくてッ…! 俺がこんなになってまで言ってんのに!くっそ!批土岐のエロ!! 「あッ、そ…う、そっ…だから、あっ!しゅ…しゅ、うっ…」

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