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14.ポップサーカス 【5】
「はっ、あっ!や、ッとき…くっ!」
合図もなにもなしに、イキナリ秘部へと指が差し込まれた。
驚いている間もなく、しょっぱなから飛ばして内側を激しく擦り上げる。
喋ることもままならず、俺の唇から出てくるのはみっともない声ばかり。
「あッ、あっん!ッの…バ、カッひ、ときッ…ん!」
お荷物のように、腹に腕が回されて抱えられながら、抜き差しされる度に粘着質な音が悲鳴を上げる。
タイルにつく手が震える、自分の体なんて支えてらんねえ。
「また、ココ」
「ふッ…ん!」
分かってるっつの!また元気になっちゃったよどうせな!うっせえバカやろうっ!
「ここだけでこんなにしちゃったんだ」
「あッ…ち、がっ…あっ!やっ、そッ…こは、ッああ!」
批土岐の言葉に否定したいのに、一番敏感な部分を何度も攻められて半ば狂ったかのように矯声が上がる。
「あッ、はっ、んッ…!あっ」
一際デカい声を出しながらも、この刺激には耐えらんねえ。
口なんて開きっぱなしで、知らぬ間に唾液が口端を伝い落ちていく。
「そういえば、授業をサボッてばかりいるからお前からもなんとか言ってみてくれ、て頼まれてたっけ」
「ッ…ん!あっ」
俺がこんなにも追い詰められているのに、批土岐は至って余裕でいつも通りに話を始め出す始末。
また担任か!余計なことしやがってッ…!お前のその軽々しい言葉のお陰で!俺がどんなめにあうのか分かってんのかッ…!!!
「遅刻もだけど、サボるのも程々にしておいたほうがいいね」
「あッ、かったッ…わ、かっ…あっ、ん!」
どんなめになんて、何があっても教えられないけどな。
批土岐からの言葉に、途切れさせながらも譫言のように繰り返し口を開く。
「それとも、あの時のアレ。もしかして、気に入った?」
「あっ、なわけッ…なっ…あ、ん!もッ…やっ…ひ、ときっ!」
ビクビクと体を反応させながら、思いもよらなかった批土岐の言葉にあの時のアレの感覚が蘇ってくる。
あんなちっちゃいもんに、散々苦しめられた忌々しい記憶。
気に入ってたまっかよ!なに言ってんだボケ!
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