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17.ポップサーカス 【5】
「いいってッ…言ってんだろ…!」
「そう。うん…おいで」
決死の言葉に、今度はちゃんと聞き入れてくれたらしい批土岐。
すっと立ち上がる批土岐に、腕を掴んでいた手を離す。
湯に入り、ごく自然な動きで前髪を掻き上げて、チラりと俺に視線を向ける。
「京灯、おいで。思う通りに、もうしてあげるから」
端正な甘い顔、朱に染まる体がどうしようもなく色っぽいのに。
批土岐の言葉に、考えるよりも先に体が動いて、気が狂いそうな位にコイツを求めてしまってる俺がいる。
「ふッ、ん…!」
少しずつ腰を沈めていきながら、もうすでに活きり勃っていた批土岐自身が秘部へと触れてくる。
胸に背中を預けながら、徐々に内部へと進んでくる自身。
水の中ってのがまたなんか変な感じで、着実に俺の中は批土岐を受け入れていく。
「あっ、はッ…ん、あっ」
突き上げられる度に波が生まれる。
ちょっとした浮遊感みたいな感覚を味わいながら、突起を弄られてビクりと体が反応を示す。
気分はどんどんエロく、今だけは感情が高ぶって恥ずかしいことが快感にすり替えられていく。
「京灯…」
「あ、んッ!いっ…いいっ…あッ、しゅ…しゅ、うッ…もっと…!」
自分からも腰を揺らしながら、甘い波の中に溺れていく。
滑るように流れてきた批土岐の手が俺自身を捕らえ、上下に強く扱いていく。
──気が狂っちまう。
「京灯…そんなにネコがいいの?」
「あっ、あッ…い、いっ…ネコがッ…い!しゅっ…の、ネコで…ッあっ!」
自分でももう、何を言ってるのかなんて分からない。
喘ぎに邪魔をされながらも、批土岐の問い掛けに懸命に答える。
「京灯って本当…やらしいね」
「あッ…やっ、しゅ…ま、だッ…まだっ…足りねっ…から、あっ」
羞恥を煽るようなその言葉すら、今の俺には火を点けるだけ。
もっと深く繋がりを、自身に触れていた批土岐の手に手を重ね合わせる。
「凄く…そそる」
「んっ、はっあッしゅっ……──あぁッ!」
最奥を突かれ、少し掠れた批土岐の声に。
どうしようもなく感じて、またあっけなく俺はイッてしまった。
──完敗だッ……
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