批土岐ちゃんのバカやろう!!ボケ!!アホ──ッ!!! ・ ・ ・ ・ ・ とか言ってやっぱ大ッ好きだ、チクショウ!!! 「ん?どうかした?」 俺のこの葛藤なんて知る由もなく、隣を歩く批土岐と言えば無防備にも笑いかけてくる。 え、それお前騙されてるだけだって、隙だらけな笑顔じゃねえってどう見ても!!なんていうツッコミは受け付けてねえぞ。 仕方ねえじゃん!!俺にはそう見えんだから!! THE!!俺ビジョ～ン!! 「や、なんでもねえっす」 正直心臓バクバクしている今現在、不自然にならないよう十分注意しつつももうすでにやばい。 沢山の人が行き交う通りを二人歩きながら、賑やかな祭の空気を味わいつつ全く進まない俺の食。 こんなにも食欲をそそる匂いがあちこちから漂ってくるっていうのに、どうして俺のリンゴ飴はさっきから一向に減らないのかッ……!!!!! 「これ、結構美味しい」 うお──ッ!!! チョコバナナ食ってんだよ批土岐ちゃんがよおォッ…!!!!!