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12.ポップサーカス 【7】

「…風紀を乱している存在には、変わりないじゃないですか」 「……ッ」 脱色してるからか? ピアス開いてるからか? 口ピしてっからか? アクセいっぱいつけてっからか? 制服着崩してるからか? 上靴踵踏んでっからか? 授業サボっからか? 遅刻するし、ろくに勉強もしねえし……… 俺みたいな存在が、批土岐の側に居たら邪魔。 そう、言いてえわけ……? 「会長の為なんです。それじゃ、俺はこれで…」 まさかあんな事言われるとは思ってなかった俺は、どこか呆然としながら走り去る廣瀬の背中を見送って。 身分違いの恋愛物語かなんかかよコレは。 「…ッなこと急に言われても…」 うん分かったなんて言って、俺が素直に批土岐から離れるとでも思ってんのか? ただ見てるだけなんて出来ねえじゃんかよ…ッ なんか、アイツの為にしてやりてえよッ・・・

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