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35.ポップサーカス 【7】

「す、げぇ近く…いんのにッ…ん!見てるだけは…っつれえからっ…」 「…」 上気した頬、次第に荒くなっていく甘ったるい吐息。 なにが言いたいのか、なに言ってんのかすらよく分かんなかったけど。 「だからッ……」 「分かった」 別に悲しいわけでもねえのに、なんか声が震えてきて。 それでもどうにか絞り出そうと唇を開いていたら、優しく遮られた言葉にそっと視線を向ける。 「もう、分かったから」 「んッ…!あっ、あっ…」 なにがなんて言おうとすれば、勢いを増した自身への愛撫に再び翻弄されて。 「はっ、ん…!しゅ…そ、こはっ…」 出したくてたまんなくなってきて、ジワジワと迫るその欲求に声も自然とデカくなる。 「正直、手加減出来ない」 「なッ、に…ァッ!」 汗ばむ額に前髪が捕らわれて、余裕のない俺へと掛けられた言葉と共に秘部へと感じた存在。 「お、まっ…い、きな、りっ…アッ!く!」 落ち着いているように見せかけて、実は俺よりも余裕なかったんじゃないかと思われる。 いつもじゃ考えられないような突然の挿入に、驚いたし戸惑ったのは言うまでもなく。 「…ッ流石にキツいな…」 「あっ…たりま、え…ハッ…ん!」 トロトロ溢れ流れていた蜜が秘部へと達していたお陰で、なにもしてないよりはマシだろうけれど。 「悪い。でも、…無理だ」 「あッ!はっ…しょ、がねえや、つだなっ…ァッ」 キツさにめげそうになった自身へと再び刺激がもたらされ、微かにだけどほぐれていく感覚に息を上げながらもフッと柔らかく笑ってみせて。 背中へと腕をまわして、より深く繋がりを求めて抱きついた。 「あっ、あッ…ん!」 「京灯ッ…」 「あッ!そ、こっ…!い、もっと…あっ、しゅ…!」 確かに感じた窮屈さではあったけれど、入ってみれば日々の行いなわけっすから思ってた以上にすっかり慣らされていてすんなりと受け入れてしまった。 密着して、奥へ奥へと腰を進めてくる批土岐に素直に身を預けながら鳴く。 「はッ…、いいか…」 「きまっ…て、んだろっ…ん!はっ、ァッ!」 繋がり合ったそこからは粘着質な音が漏れてこの室内を支配する。 俺、頭わりいからあんな形でしか表せなかったけど。 正直な……俺の気持ちだからさ…… ただの自己満足だって、また言われちゃうかもしんねえけど。 俺さえこの大事な気持ちに自信持ってたら、別にもうそれだけでいい。 周りがどう思おうが関係ねえよ。 「あッ…しゅ!もっ…ん!」 「ッ…!!」 奥を貫かれるその甘い痺れに、解放を求めて絶頂へと一気に駆け上がる。 ビクッと仰け反らせ、広がる強烈な快感とともに批土岐に一層強く抱きついて。 「は、あッ…ん!──あァっ!!」 その狂いそうな位に満たされた余韻の狭間で、甘い吐息をつきつついつまでもその体に縋り付いた。

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