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7.ポップサーカス 【8】

批土岐の問い掛けに素直に答えるも、こんな所で大声で喘いでいるのは非常にマズいと理性が吹っ飛んでてもそう思う。 「ああ。誰が突然来るか分からないな」 「あっ、はっ…お、さえ、らんねっ…ぁっ、しゅ、うっ…」 入った瞬間に、きっとよっぽど鈍い奴でもこの異常な事態に気付いてしまう。 それだけは、なんとしてでも避けなければいけないことだった。 「でも、好きなんだろ?」 「あっ!ち、が…違ッ…ん!そ、ッなんじゃ…なっ…」 出て行けば、一発で誰が中でヤッてたかなんて丸分かり。 そんなんぜってえゴメンだ!! 「好きなんだろ?京灯」 「あっ…や、ばっ…違ッ…ち、が…ァッ、も…で、ちまっ…ぁっ…!」 それなのに、批土岐は寧ろ動きを速めて攻め立てるように俺自身への愛撫を強めていく。 少し掠れた声なんかで囁かれたら、やべえ位に頭ん中オカシクなっちまって。 頷くわけにはいかねえのに、どうやら批土岐は認めるまで許してはくれないらしい。 「どうなんだ?また見え透いた嘘でもつく?」 「あっ、あ…しゅ、しゅうっ…ハ!」 ダラダラと緩みっぱなしのソコからは絶えず蜜が溢れ、批土岐の指をけがしていく。 「っき、だ…からっ、あっ!もっ…出、ちゃ…あっ!」 ギュッと批土岐にしがみついて、恥ずかしい言葉を並べ立てて快感にただ打ち震える。 「そう。たまらないんだ?」 「あっ!もっ、いっ…す、きっ…こ…ゆッ…の、す…きっ…あっ!いっ…ちゃ、」 熱い息を乱れさせながら、譫言のように。 「いいよ」 「あっ!しゅっ…ハッ、あぁあっ!!」 批土岐からのお許しの言葉を聞いて、一気に昇り詰めた波が解き放たれていく。 「ァッ…はっ」 ビクッと身体を震わせた後に込み上げた衝動は、阻まれることなく外へと向かっていって。 「…ッ」 ポタりと落ちる白濁が、床へと広がっていく。 「そんなに良かった?」 「ッ…見りゃ…わかんだろっ」 批土岐の掌では全てを受け止めるなんて無理で、未だに滴り落ちていく白濁をチラりと視界に入れてしまって顔が火照る。 そんな時に直球な言葉を掛けられて、察しろソコは!!と相変わらず強く思う。 「それもそうだね」 「ハッ、ぁっ…!」 そしたら珍しく素直に答えてきた批土岐に驚くも、その直後にされたことにまたどうしようもなくなっていってしまう。 「こ、こッ、で…さ、いごまッ…でっ…?」 「嫌?…なわけないか」 チュッと上がる音は、俺から吐き出された蜜が秘部へと塗られる度に響く。 本心は歓喜に溢れているくせに、唇からは嘘ばかりが零されて。 けれどそんな事、とっくに批土岐には見透かされている。

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