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第160話

門まで行くと、召使いさん達は既にそこにいた。しばらくして見えてきたルシウスの姿に、胸をなでおろす。 「安心したか?」 「···うん」 門が開いて、ルシウス達が中に入ってくる。ルシウスに駆け寄って、抱き締めると優しく髪を撫でられた。 「おかえり」 「···ただいま。」 そっと体を離して、後ろにいたフィオナさんにも「おかえり」って伝える。フィオナさんは柔らかく笑って頭を軽く下げた。 「ルシウス、早く部屋に戻ろう。それからご飯を食べて···あ、先にお風呂?」 「そうしよう。少し疲れてしまった」 「お疲れ様。皆にも今日は早く休んでもらわないとね」 「ああ。」 ルシウスの手を取って、風呂場に向かう。 「誰も怪我はしてない?」 「していない。むしろ人間に怪我をさせてしまった。」 「えっ!?」 驚いてルシウスを見れば苦笑を零している。 「つい、カッとなってな。」 「······そう。」 まあ、ルシウス達に怪我がないのならいいけれど。風呂場に行って服を脱ぎ、ルシウスと一緒に風呂に入る。 「······レヴァンの体は傷だらけだ」 「うん。でも痛くないよ。···あ、もしかしてずっと嫌だった?ごめんね。」 「嫌なわけがない。私はレヴァンが愛おしくて仕方が無いんだ。」 湯船に浸かり、抱きしめられる。 「このまま、抱いてもいいか?」 「···ここで?逆上せちゃいそう」 「だめか」 「···いいよ。」 俺が欲しいなら、いくらでもあげる。 ルシウスの頬にキスをすると、今度はルシウスに唇を塞がれる。 体を撫でられて、大きな手が乳首に触れる。息が漏れてルシウスの肩を強く掴んだ。 「んっ、ぁ···」 「はぁ······」 ルシウスの手がだんだんと下に降りて行って、お尻を撫でられる。顔を上げるとまた、キスをされてそれと同時にルシウスの指が後孔に入ってきた。 「ぁ、あ、お湯が···っ」 「辛いか?」 「んっ、はぁ···だ、いじょうぶ···っ、あ、あぁっ!そ、こ······気持ちい···っ」 「ああ。ここだな」 前立腺を突かれると気持ちよくて、呼吸がだんだんと早くなる。 「ひっ、い···っ!あ、あー!イっちゃ、う···んっ、ルシウス、だめ···っ!」 「いい。好きなだけイけ」 ルシウスは手を止めてはくれなくて、背中がググッと丸まり、耐えられずに中で達した。 くたりとルシウスにもたれ掛かると空いていた手で背中を撫でられる。 「レヴァン、挿れてもいいか。早く入りたい」 「ん、いいよ···」 浴槽の淵に手をついて、ルシウスがやりやすいように体勢を整えた。 「ほら、きて」 「っ、」 自分の片手で尻臀を開き、顔だけ振り返って笑ってみせた。

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