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第8話
そしてあっという間に日は経って三日後の朝。
「···レヴァン、おはよう」
「おはよう···ん、眩しい···」
目を開けた途端太陽の光が目を刺してたまらずかけてあった布団を頭まで被る。
「寝るなよ」
「やだ···寝る」
暗い所にいると自然と眠たくなる。
目を閉じてもう一眠り···といこうとしたのに、ばさりと布団を剥がれ俺の上にルシウスが馬乗りになる。
「今日は許された日だ」
「···何に···?」
「神に許された、ので、今から私はレヴァンを抱く」
「だく、だく···?ああ、抱く···うん、いいよ」
腕を広げるとルシウスは眉を寄せて「意味がわかっているのか?」と聞く。寝ぼけた頭は考えることをやめてウンウンと無駄に何度も頷いた。
「···私のこれを、レヴァンのここに挿れるのだぞ」
「っひゃぁ」
服の上からお尻を触られたと思えば、さらにその奥、秘めた場所にルシウスの指が当たった。
「な、何?」
「だから、レヴァンのここに」
「ひ、ぃっ」
「私のこれを挿れる」
これ、と言ってルシウスが触ったのは自身。
サーっと血の気が引いて「無理無理無理!!」と声を上げルシウスの下からなんとか逃げようと体を捻る。
「いや、拒否権はない」
「っ!」
「これも儀式だ」
「だ、だって、入らないよ!」
「しっかりと慣らす、だから大丈夫だ」
そう言ってルシウスの顔が近づいてきてキスをされる。
キスは気持ちいい、体がふわふわするし、ルシウスに愛されているってわかるから。でも、その先は?未だ味わったことのない感覚を、初めてを知るのは怖い。
「ふ、ふぁ···やぁ、ルシウスっ、」
「ここは気持ちいいだろう」
服の裾からルシウスの温かい手が入ってきて俺のペニスに触れる。触られた途端背中にビリビリとしたものが走って「ぁあっ!」と自分のものではないような、鼻から抜けるような声が出た。
「ルシウスぅ···っ」
「可愛い」
自然と涙が溢れてきて目元を濡らす。
それをザラザラしたルシウスの舌が掬い取った。ペニスを弄るルシウスの手は止まらない。
「あ、ぁあっ、で、出ちゃうぅっ、あ──っ!」
「出していい、好きなだけ感じろ」
「ひ、ぃあ、あぁぁっ、───ッ!」
体が跳ねる。腹に熱いものが飛び散って、感じたことのない快感に体を震わせた。
「向きを変えるぞ」
くるりと体を反転させられてお尻だけ高く上げられた。
恥ずかしい体勢なのに体はまるで重りをつけているかと思うくらいに重たくて動かない。
「ゆっくり息を吐け」
「···あ、や···ルシウス、ルシウスっ」
「大丈夫だ、私の言った通りにしてみなさい」
言われた通りに深く息を吸いゆっくり吐く。
息を吐いたのと同じ時にお尻を割った奥、後孔に指を立てられ中にズッと入ってきた。
「あ、あっ」
「息を詰めるな」
「あ──っ、あ─···!」
「いい子だな、痛みはないだろう?」
「うぅっ、気持ち、悪いぃ」
ルシウスが俺の背中を舐める。
それだけなのに気持ちよくて甘い声が出てしまった。けれどもう恥ずかしいなんて感覚は通り越している。
「指を増やすぞ、またゆっくり息を吐くんだ、出来るな?」
「あ、あ、はい···」
そしてその行為を何度か繰り返し、そこに指が3本入るようになったところで熱いドクドクとしたものが指を抜かれてすぐに当てがわれた。
「ルシウス···?」
「少し痛むかもしれないが我慢してくれ」
「え?───っあ゛ぁっ!!」
指とは比べ物にならない質量のものが、俺の中を拓いていった。
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