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第9話
「ひ、ひぃっ···ぐ、ぁあっ!」
「っぐ、すまない、もう少しだ」
「あ゛ぁぁっ!や、やだぁっ、も、いやァッ!」
中に入ってくる質量は大きすぎて耐えきれない。
溢れてくる涙がシーツを濡らした。
「ひ、ひぅぅ···ル、シウス···」
「ああ、入ったぞ」
奥の奥、そこにトン、とルシウスのが当たった。
荒い息を何度も吐く俺の背中を撫でて落ち着くまで待ってくれているルシウス。顔だけ振り返るとキスをされて頬を撫でられた。
「痛むか?」
「ううん、大丈夫···」
「もう動いてもいいか?」
そう言いながらきっと皺1つないくらい伸ばされてるであろう結合部を指で撫でたルシウス、途端快感が走ってギュッとルシウス自身を締め付けてしまった。
「っ!」
「あ、ぁあっ!や、な、なんでぇっ!」
それが気持ちよくて俺の中は俺の意識とは関係なしにルシウスを締め付ける動きを繰り返す。
「レヴァン、そんなに···締めるな···」
「む、むりぃ、や、気持ちぃ···う、ぅぁ、ルシ、ゥス、動いてぇっ」
「くそっ」
腰を持たれて中からルシウスが抜けていく。
それが嫌で無意識のうちに締め付ける中のおかげで快感は途切れないままだ。
「今日明日、動けなくとも怒るなよ」
「あぁン、も、早くっ!」
「愛してる」
グチュ、と衝撃。
それを感じるのと同時に快感に包まれて欲を吐き出した。
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