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第19話

「そう言えばレヴァンのパーティーに着ていく服を用意しないとな」 「服?これじゃダメなの?」 「ああ。皆着飾ってくる」 ルシウスの膝に頭を乗せて寝転んでいると今度あるパーティーの話になった。俺の髪を梳くルシウスの手を取って頰に当てる。 「温かい」 「れ、レヴァン」 「ねえねえ、交代しよう?」 今度は俺が座ってルシウスに膝枕をしてあげる。 少し恥ずかしそうにしてるルシウスが可愛くてルシウスの手を取って手の甲にチュ、チュ、と何度か唇を落とした。 「···誘ってるのか」 「誘う···?あ、体を繋げるってこと?」 「そうだ。」 「いいよ、ルシウスがしたいなら」 「···いや、今は我慢しよう。レヴァンの服の採寸をしないといけない」 ルシウスが体を起こしてから扉に向かって声を投げる。 扉が開いてオスカーさんが部屋に入ってきて、「レヴァンの服の採寸を」と言うと一礼をして出て行く。 「それってそんなに時間かかるの?」 「いや、測るだけだから···それが終わってから楽しもう」 「ふふっ、いいよ。でもね、気持ちよくなりすぎると怖いから···」 「ああ」 ルシウスには言いたいことが伝わった様でふふっと笑うと優しくキスをされた。 何度も何度もキスをして、ぬるま湯に浸かる様な気持ち良さを味わっていると扉がノックされる。ボーッとしたまま離れていくルシウスを見つめる。 「···しまった、今キスをするのではなかった」 「え?」 「その顔、誰にも見せたくない」 ぐいっと腕を引かれてルシウスの胸に顔を押さえつけられる。鼻が潰れそうだ。 「鼻、鼻が痛いっ」 「ああ、ごめん」 パッと手が離されて鼻を押さえながらルシウスを睨みつける。 「意味のわからないこと言ってないで早く部屋に入らせてあげなよ!待ってるよ!」 「···そうだな」 苦笑を零したルシウスは扉に向かい「入れ」と声を投げた。

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