もうグズグズになってる後孔。 さっきから厭らしい水音が聞こえてきて恥ずかしい。 「挿れるぞ」 「あ···は、早くきて···」 フッと笑ってそう言うと足を閉じられ体をクルリと反転させられる。ルシウスは獅子の獣人だ。こういう行為は背後から突く方がやりやすいんだろう。それに対してはお互い気持ちよくなれるわけだし文句は無いけど、ちょっとだけ寂しい感じもするから、後でたくさんキスしてもらおう。そんなことを考えているとルシウスのドクドクとしたペニスが穴にあてがわれ、グッと中に入ってきた。 「っ、あ···あ、あ···っ！」 「息を詰めるな、レヴァン、できるだろ」 「うぅ、は、はぁ···はぁ···ん、ぅ」 「上手だな」 背中を撫でられて、そのせいで更に力が抜けてこの間した時より早く中に埋まっていくそれ。 ある程度入ったところで上半身を起こされて何をされるのかと思えばルシウスの座った上に座らせられそうになってる！？それはわかったけど抵抗できなくてルシウスの足の上に座ったのと同時、奥深くまで熱が入ってきて、たまらず欲を吐き出した。 「アァ──ッッ！！」 「レヴァン、レヴァン」 「やぁ、な、ルシウスっ、これ、これぇっ、深いぃっ」 背中側から抱きしめられて顎を掬われキスをされながら律動を開始されて、気持ち良すぎて頭が真っ白だ。ルシウスに一度待ってくれって声を上げたいのにキスをされていてはそれは難しい。 「んふぅ、む、ぅぁあ！！」 「レヴァン···好きだ」 「ルシ···ス···、っあ！！ひゃぁ、ァ、ン、だめ···これ、だめ···とま、って、ぇ」 ガツガツと突いてくるルシウスから逃げようと腰を浮かせばガシリと掴まれて下に落とされる。自重とルシウスの突き上げとのせいでさっきより深く奥に入った気がした。 「ひ、ひぃ···ぁ···無理、無理ぃっ」 「可愛い···レヴァン···」 中間部分まで抜かれて体をまた反転させられ、今度は向かい合うようにして座る。ルシウスに抱きついてダメだと何度も訴えるけどそれの効果はない。 「あ、や···ぁぁン！待って、おかしい···おかしい、からぁっ！」 「待ってやれない」 「ぐ、あ、ぁああっ！や、ダメ、ダメェッ！ぁ、ああぁぁっっ！！」 目の前がチカチカとして全身が固まるくらい大きな快感に襲われて怖くなって、ルシウスの背中に爪を立てた。歯がカチカチと音を立てるほど、体の激しく震える。 数回中で動いたルシウスはほぼ同時に俺の中に欲を吐き出した。 「う、動く、なっ！あ、な、中、熱···っ」 「すまない、中に出した」 「ひ、ひ···ぐっ、ぁ、触ら、ないでぇっ」 今触られるのは苦しいと思えるくらいの快感だった。 未だに体は震えていて、目を開けるのも億劫だ。 「なんだ、出さずに達したのか？」 「えぇ···？」 ゆっくりゆっくり目を開けると満足そうに笑うルシウスが俺のペニスをグッと握った。 「ひゃあぁっ！？」 「出せてないのだろう」 「や、今、今ダメェッ！！」 ダメ、って言ったのに扱かれてまたわけもわからずに達してしまう。 視界が真っ暗になって体に力も入らない。ルシウスに体重を預けて重たくなる瞼に抗うことなく目を閉じた。