56 / 170
第56話
ジークside
アルが俺を睨みつける。
その目は綺麗な金色をしていて思わず手を伸ばし抱きついた。
「怒らないで、アル」
「怒るに決まってる。ここから出るなっていつも言ってるだろ」
「でもね、人間がいたんだよ。俺と、同じ人間。」
「だからって勝手にここから出るんじゃねえ」
ベッドに押し倒されて服を取られる。
左右に割られた足の間に入ってきたアルは、俺の口に指を突っ込んできて濡らすように指示をする。
「んっ、ちゅ···ふ···」
「レヴァンだったよな、あの人間の名前は」
「うん···っん、ふ···ねえ、レヴァンとまたお話したい」
「···チッ、わかった」
口から指が抜かれて代わりに後孔に宛てがわれ、遠慮なしに突っ込まれた。突然のそれに背中が逸れて、ペニスからは白濁とした液体が飛ぶ。
「は、はぁ···っ、わ、ぁ···凄い、イっちゃった…」
「そのまま力抜いてろよ」
「あ、あぅっ、ひっ···!」
「昨日も散々したから緩いな」
「ははっ、ぁ、うぅん···ユルユル、なっちゃうかな、もう」
「じゃあ締め方覚えれば」
後孔からはすぐに指が抜かれ、今度はアルのペニスが宛てがわれる。
「ぁ···あ···アルって、酷いよね」
「今更だろ。」
「俺、このままならアルのせいで死ぬかも」
「なら死なねえようにしてやる」
グッとペニスが中に入ってきた。
ああだめ、飛びそう。
「───っあああ!!ひぃっ、う···」
「はぁ···」
「ひっ、ぐ···ぅ、あ、アル、ぅ」
その後もバカみたいにアルに抱かれて意識を飛ばした。
久しぶりにアル以外の誰かと話がしたい。そのお願いをいつかアルが聞いてくれたらなって思いながら。
ともだちにシェアしよう!