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第70話

ジーク side 目を覚ますとアルが俺を心配そうに見つめていた。 「おはよう」 「···アル」 「足、痛くないか」 「うん」 アルの首に腕を回して引き寄せると、抵抗することなく来てくれる。 「ごめんね。部屋、ぐちゃぐちゃにしちゃって」 「いい。ああ、そうだ。ルシウスの所の人間がお前を心配して来てくれたぞ。その花も摘んできてくれた」 「花···俺、花もぐちゃぐちゃにしちゃったんだね」 「···また花壇に種を蒔こう。」 「そうだね。ねえアル、好きだよ」 ついついそれを伝えてしまった。 アルは俺を抱きしめて「俺も好きだ」と言ってくれる。 「ぁ···アル···?」 「悪い、足には響かないようにする」 「ちょっと待って···アルっ」 アルの手が俺の服の裾から入ってきた。 俺の肌を触って、アルからキスをしてきてくれた。 「あっ、ぅ···い、今は恥ずかしい···」 そんな俺の制止を無視して、履いていた下着を脱がされ、アルの手が頬を触れる。 「足、開け」 「え、ぁ···やだ···っ」 「やれ」 アルはまるで魔法使いだ。 アルの言葉のせいで、嫌だったはずなのに自然とゆっくり足を開けてしまう。 手で持つように言われてそうすると「いい子だ」って褒められた。 「──ひぃっ!!」 アルの舌が後孔を舐めている。ピチャピチャと音が鳴って、その音が余計に恥ずかしい。 足を閉じようとすると膝を持たれてそれが出来なくなる。 「あ、ぁ···ぅ」 舌が中に入ってきて驚いて体が跳ねる。 「やっ、アル···ぅうあ、んっ」 中がヒクヒクと動いているのがわかる。 舌が抜けてそのまま俺のペニスを咥える。 「ひゃっ、ぁ···!や、だ···!」 後孔にアルの指が入れられていい所ばかりを弄られるとすぐに達してしまう。アルの口の中で出してしまって、慌てて「出して!」と言えば片方の口角だけあげてニヤリと笑った後にゴクッとアルの喉が動いた。 「な、んで飲んだの!」 「お前のはまずくねえし」 体が熱い、顔はきっと真っ赤に染まってるだろう。 「もう解れてんな」 「ぁ、やぁ···っ!」 ぐちゅっと中で指が動いて、ゆっくりと抜けていく。 代わりにアルのペニスが宛てがわれた。

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