「あっ、あ──ッッ！やぁっ、ンっ！！ひっい、いぁあ！」 アルが俺を後ろから抱きしめる。 下から思い切り突かれて乾いた息がカハっと漏れた。 「っ、ひぃぃっ！！アル、待って、待ってぇっ」 「はぁ···」 アルは待ってくれない。馬鹿みたいに体は痙攣しっばなしで、上手く力も入らず、アルにもたれ掛かることしか出来ない。 「は、ぁんっ、ぅ、うあ、あっ！！」 もう少しで達してしまう。頭の中は白いモヤでボヤけていて、目の前もチカチカとする。 「あ、あンッ！い、いきそ、いく、でちゃ···ぅ···！」 「いい、出して」 「────ッッ！！」 俺の一番感じるところをグッと突かれると声も出せずに達した。 それとほぼ同時に中がじんわりと熱くなる。ああ、アルも気持ちよくなれたんだ。 俺のペニスを、アルの手が最後まで精液を搾り取るかのように扱いて、俺は顔だけ振り返ってアルの肩に頬をつけた。 「もう１回···今度は、顔、見せて」 「ああ」 キスをされて中にあったペニスが抜けていく。 同時に中に出された精液がポタポタと落ちた。 「アル、キスして」 そう言えばアルは優しくキスをくれる。 ベッドに押し倒されて開かれた足の間にアルが入ってきて、精液が垂れていた後孔にまたペニスが宛てがわれゆっくりと入ってくる。 「んんっう···ぁ、アル···もっと、奥までちょうだい···っ」 そう言ってアルに手を伸ばすと、俺の手を掴んで掌にキスをされた。そのままニヤリと笑って、奥にぐっとペニスが突っ込まれた。 「────っ、あ、ぁああ！！」 「はぁ···ジーク···」 眉間に皺を寄せて少し苦しそうにしているアル。 アルに掴まれていた手をそのまま伸ばし、アルの首に回して抱きついた。 「アル···めちゃくちゃにして」 「ああ」 もう一度キスをされ、アルが動き出す。 その後のことはあまり覚えていない。ただこれでもかって言うくらい、アルに愛されたことだけは記憶していた。