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第75話
どんだけ出したんだよ。というくらいジークの中で指を動かせば精液が溢れて出た。
苦しそうに辛そうに唸るジークは唇を噛んでいて、そこから血が流れている。
「おい、血が」
「ぁ、ぅぅ···」
どうしようもないか。と噛むななんて言葉をかけるのはやめて、早く中のものを出してやると、力を抜いてそのまま眠ろうとする。
「おい、寝るな」
「ぇ、ぁ···?」
「洗うから、寝るな」
ジークの体を隅々まで洗う。
あともう少しだから、まだ眠らないでほしい。
お湯をかけて泡を流すと、まるで糸の切れた操り人形のようにフッと体から力を抜いて地面に倒れ込む。
その前に体を支えてやり風呂から出てタオルで体を拭く。
「···はぁ」
完全に眠ってしまってるジークをそのまま、俺の部屋に連れていく。ベッドに寝かせてやってから、身体中にある真新しい傷を手当するように召使いに伝えた。
***
「────嘘だ」
「本当だ。」
「お、俺ずっと···初めはアルに無理矢理抱かれたと、思ってた···」
ついつい苦笑が漏れた。何だそれ、ジークの中では俺は最悪の位置にいたのか。
「ごめんね」と何度も謝ってくるジークに「大丈夫」と言って笑う事しか出来ない。
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