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第83話
ルシウス side
部屋の窓から見えるのはレヴァンとジークの遊んでいる姿。楽しそうに庭を走り回っている。
「───ルシウス様、聞いておられますか?」
「···ああ。」
「では、どう致しますか?」
オスカーが見せてくるのは従兄弟の邸に行っているルキアノスからの手紙。
その内容は些か良くないこと。
「すぐに向かう。」
「畏まりました。レヴァン様はどう致しましょう?」
「レヴァンには仕事だと伝えて置いていく。フィオナもいるし、ジークにアルフレッドもいる。心配はないだろう」
「そうですね。では、すぐに準備致します」
しばらくレヴァンと離れることは寂しいが、仕方が無い。
レヴァンとジークのはしゃいでいる声が聞こえてきて少し寂しい気持ちにすらなる。
「ああ、そうだ。···オスカー、アルフレッドを呼んでくれ。このことについて少しだけ話をしておきたい」
「畏まりました。すぐに」
この手紙の内容について。
これは私の弟であるなら、知っておかないといけないことだ。
オスカーが部屋を出て行く。それを見てから深く溜息を吐いた。
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