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第108話
白い湯気が立ち込める風呂場、響く甘い声。
レヴァンを膝の上に乗せ、後孔に三本の指を挿入し広げていく。
「ぁ、あぁ···っ、も、いい···っ、いれ、てぇ···!」
「はぁ···」
レヴァンの後孔から指を抜けば、レヴァンが喉を鳴らした。
「すまない、優しくできない」
「ンぅ···はぁ、いいから···早くぅ」
そこに自分の硬くなったそれを宛てがう。
ゆっくりとレヴァンの腰を掴み下に下ろしていくと、レヴァンの中が精液を搾り取るかのような動きをしてキツく締め付ける。
「あ、ぁ···きたぁ···!」
「キツいな」
「あっ、あ──···っ、ひっ、ぃっ!」
「···っ!···レヴァン?」
「あっ、ぁい、今···イキそうに、なって···耐えた···」
湯船の中だからと配慮してくれたのか。
荒く呼吸をするレヴァンは俺にもたれ掛かってくる。
「すごい、挿れただけなのに···気持ちよすぎて、俺、泣きそう···」
そういったレヴァンの目には溢れんばかりの涙があって、堪えきれずにそれが流れて私の胸に落ちてくる。
「気持ちい、ルシウス···好き、好きだよ···」
「ああ。私もレヴァンが好きだ」
レヴァンの頬に触れるとすり寄せてくる。
その姿は可愛らしくて、それでいて少し儚い。
「ルシウス···もっと、もっと···気持ちよくして···」
呟くようにそう言ったレヴァン。
それに頷かないはずがなかった。
***
風呂場でレヴァンを抱いた後、身体を火照らして、真っ赤な顔で「もう1回」と言ったレヴァンを抱き上げ、バスタオルで包み部屋に戻った。
ベッドに寝かせるとトロンとした目が私を見てまた「もう1回」と言う。
「その前に水分補給しないとな」
「ん···暑い···」
「ほら、これを飲んで」
レヴァンの体を起こして水を飲ませる。
少しするともう要らないとコップを押し返す。
「ルシウス、早く」
コップをテーブルに置いてから、レヴァンの元に戻るとぐいっと引き寄せられて、突然近づいた距離。キスをして手を下に下ろしれレヴァンの足を撫でる。
「早く···早く、中きて」
自ら足を開いてそこを見せてくるレヴァン。
会話も愛撫もそこそこに、さっきと同じようにペニスを宛てがい、今度は一気に奥まで挿入した。
「────ッッ!!」
体を弓なりに反らして衝撃に耐えるレヴァン。
首も反れて現れた喉仏に軽く噛み付いた。
休む間もなしに腰を動かし律動を始める。声も出せずにだらしなく口を開き赤い舌を覗かせ、どこか宙を見上げているレヴァン。顔を近づけ舌をレヴァンの舌と絡めると気持ちよさそうに目を細める。
「あっ、ぁ···」
「レヴァン」
「ぁうぅ···気持ち、い···」
肌と肌のぶつかる音と、レヴァンの後孔からなる水音。気持ちは高まる一方で、久しぶりのこの感覚と気持ちよさに自分の思うがままに腰を動かす。
「あっ···あ──···っ、あ、ひっぐ···ぅ!」
いつの間にかレヴァンの腹の上がレヴァンの出した精液で汚れている。
レヴァンをそっと抱き起こして膝の上に座らせた。
「ひっ、ぁ、奥、きたぁ···っ」
「気持ちいいか」
「あっ、あ、んぅっ、いい、いい···っ!」
そのまま、何もせずに止まっていると我慢出来なくなったレヴァンがゆっくりと腰を動かし出す。
「あぅ、う···動いて、よぉ···」
「もっと動いて、レヴァンの厭らしいところを見せてくれ」
「や、ぁ···恥ずかしいよ、ルシウスっ···」
顔を赤くして恥ずかしがるレヴァンは可愛い。
レヴァンのペニスを指で撫でると荒い息を吐いて、うわ言のように「だめ」を繰り返す。
「や、ぁっ、でちゃ···ぅ、またイッちゃう、から···」
「好きなだけ気持ちよくなればいい」
「ほんと、に···だめだって、ぁ···頭、おかしくなる···気持ちい···」
先端を親指でグリっと刺激すれば喉を鳴らし背中を逸らして達した。ふらっとレヴァンの体が揺れてもたれ掛かってきたかと思うと肩に噛みつかれて痛みで眉を寄せる。
「だめ、って···言った、のに」
「可愛かったんだ、仕方が無いだろう」
レヴァンを強く抱きしめると中で当たる場所が変わったのか小さな声を漏らした。
「あっ、ルシウス、や···待って···やだぁっ」
「はぁ、はぁ···」
これで何度目だろうか。意識が薄れてきているレヴァンにまだいけるだろうと、律動する。
「レヴァン、まだ、寝るな」
「っ、うぅ···」
「こら、レヴァン」
「あ、あぁっ!!ひっ···!」
落ちそうになったレヴァンを呼び戻すために奥を思い切り突いた。
レヴァンは大きく体を痙攣させて目を見開く。
「あっ、あー···」
「レヴァン、好きだ」
「っん···ぁ、あ···」
レヴァンの手を優しく触ると強く握られる。
それが可愛くてキスをすれば、レヴァンは嬉しそうに目尻から涙を流した。
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