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第124話

「私もレヴァンが好きだ。···けれど、レヴァンにも勉強をしてもらわないといけない」 「嫌だ」 「もしレヴァンが勉強をしないと言うなら、もうジークやアルフレッドにも会うことは出来ない。あの二人は勉強をすることを私と約束している。勉強の時間を邪魔することはしてはいけない」 「酷いよ」 「ああ。それくらいしてでも、レヴァンには学をつけて欲しい」 じーっと見つめ合う俺とルシウス。 そんなことを言われてしまえば、やらないなんて返事は出来ない。けれど納得は行かないから、反発はしてやる。 「···わかったよ」 「いい子だ」 キスをされて、ふんわりと体を持ち上げられ、そのままベッドに連れて行かれる。 「何···?」 「抱きたいと思ってな」 「嫌だ。しばらくルシウスとはしない」 「何と言った?」 ビシッと音がなったかと思うくらい、体を固めたルシウス。 「ルシウスとはしない。俺の部屋に帰る。おろして」 「なっ、嫌だ!」 「早くおろせ!」 ルシウスの顎を手のひらでぐいっと上に押しやり、俺はゆっくりと地面に降りる。 足を引きずるように歩き、扉の前までやってきて扉を開けた俺を、後ろから覆いかぶさるようにしてルシウスに挟まれる。 「ダメだ、許さない」 「そんなの知らない。そこ退いて」 「レヴァンッ!!」 「うるさい!!」 曲げた肘を後ろに思い切り引く。 丁度ルシウスの鳩尾にあたって、ルシウスは崩れ、俺はその部屋から脱出した。 部屋に向かい歩いているとルキアノスがいて、俺を慌てて抱っこする。 「こんな怪我してるのに歩くな!」 「いや、歩けるよ」 「ルシウス様はどうした?」 「今はいいの、だから部屋に帰るんだ」 「仲直りしたんじゃなかったのか?」 詳しくは話す気はなくて、その言葉を無視するとルキアノスはそれ以上を聞いてくることは無かった。

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