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第137話

ルシウス side レヴァンに頼まれて、やってきたのはラビスの邸。 歓迎されて中に入ればラビスがニヤニヤした顔で立っていた。その隣にはあの人間達がいて、その表情からは生気が見てない。 「やあルシウス。久しぶりだねぇ。あの人間は元気かい?」 「今日はお前に話があってきた」 「仕事の話ならお断りだよ。昨日やっと寝れたんだ。連日の仕事漬けは俺を殺すよ」 「仕事の話じゃない。」 じゃあ何だと言いたげに首を傾げたラビスに隣に立っていた人間達を指さす。 「人間を解放しろ」 「···はぁ?」 間抜けな顔をするラビスにもう一度同じことを言えば「聞こえてるよ」とイラついたように言われる。 「そもそもなんで今更こいつらを手放さなきゃいけないのさ。それもお前の命令で」 「一度レヴァンが故郷に帰る。その時にその人間達を返してやりたい」 「···それは誰の考えだ?」 「レヴァンだ」 そういうとラビスは大袈裟に溜息を吐いた。 そして隣に立っていた人間達に着いている足枷である鎖と重りを解くように召使いに命令する。 「いいよ。あんまりこいつらに興味はないしね。最近は全く話もしないし、表情も変わらないから飽きてたんだ。どれだけ虐めても意味が無いなら、何処かにやるか殺すしかないもんね」 「···お前がこの人間達を殺す前にここに来てよかった」 「あははっ、本当にね?あともう少しだったよ」 人間達は自らの足枷が解かれたというのにその場から動かない。···いや、動けない。 「おいラビス」 「あ?」 「解放すると人間達に直接言え」 「···あー、なるほどね。面倒くさぁい」 そう言いながらも人間達の前に立って「もういいよ。家に帰りな」とラビスにしては優しく言っている。 「ぁ、あ、の···」 「ん?何?」 「帰る、って、家に···ですか?あの、部屋じゃなくて···?」 「そうだよ。ルシウスが村に連れて帰ってくれるよ。よかったね。」 二人は地面に倒れるように座り込む。 そしてぼーっと私を見て突然泣き出した。 「···ラビス。お前はこの人間達に何をした。あの部屋とは何だ」 「聞きたい?」 「···聞かせろ。」 「ふふっ。ルシウスがあの人間を迎えに来たあとね、こいつらで憂さ晴らしをしてたんだよ。でもそれがいつの間にか習慣づいちゃってさ?」 そういうとラビスは座り込んでいた人間を一人、床に押さえ込み服と共に下着を脱がせる。 「ひっ、ぃ、い···っ!!」 「こうして遊んでたわけ。こうする部屋はいつも決めてたから···あの部屋っていうのはこれをする部屋のことだよ」 人間の後孔にラビスの濡れてもいない指が入れられる。 ガクガクと震え恐怖と痛みに耐える人間は上手く呼吸が出来ずにはくはくと口を開閉するだけ。 もう一人の人間はそれをまるで額縁の外にいるかのように眺めている。 「エレニはここを触ってあげるといつも泣くんだ。可愛いだろ?それにこの奥を犯してやればいつも尿を漏らしてね、俺は別にそういうのが好きなわけじゃないけど、楽しいからさ、時間の暇つぶしになるわけさ。」 「ぁ、あ···あっ、あぐ···っ!」 ラビスの趣味趣向に興味はない。 エレニと呼ばれたその人間は執拗いラビスからの刺激に体を痙攣させ射精していた。 「···そいつを離してやれ」 「えー、でも最後だしなぁ。せっかくだし1回くらいは楽しませてよ」 「···いい加減にしろ。」 「はいはーい。」 ラビスが人間から離れるとエレニと呼ばれたそいつは床に倒れたまま動こうとしない。 「つまんないから早く連れて帰ってよ。もう俺の奴隷でもないしね」 「お前がこいつを動けなくしたんだろうが」 「一回達しただけだろ。」 エレニに下着と服を履かせてオスカーに渡す。 そしてもう一人の人間を抱き上げラビスに背を向ける。 「お前は前に一度、私の最愛の者を奪おうとしたな」 「あー、うん。それが?」 「お前に手放したくないものができた時、俺はお前からそれを奪う」 「···ああ、それなら大丈夫だ。俺にそんなものはできない」 そう言ったラビスに私も過去にはそう思っていたな。と笑えてくる。 「じゃあな」 そうしてラビスの邸を後にした。

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