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友達とは……③
「カナ……」
「……何?」
昼休みの食堂で佑真と食事中少し覇気のある低音ボイスで名前を呼ばれる。
しかしながら彼が言いたいことは何となく分かっていた。
「誰と何処で何して遊んでんの?」
やはりこれか……
最近ずっとこの質問ばかりだ。
渚と会うようになってから付き合いが悪いと佑真から不満をぶつけられるようになった。
渚の事は佑真には言っていない。
両親よりも面倒な事になりそうなのであまり言いたくはないが、このまま黙っていてもずっとしつこく聞いてきそうだ。
「えっと……まぁ他校の人…?」
「……はぁ?」
恐る恐るそう言うと先程よりもドスの効いた声色で、思わず冷や汗をかく。
彼が怒ると怖い……
「えっと、だから……その……」
睨まれる中、小声になりながらも渚との出会いを説明すると見る見る彼の表情が険しくなってきて、もうここから逃げ出したい気分だ。
「あの……佑真……?」
顔色を伺う叶芽に佑真ははぁ~と大きなため息を着いた。
佑真の心情が読めない叶芽は不安な目で見る。
「佑真……ごめん………
佑真に心配かけたくなかったし、その人の事悪く言われたくなかったし、その……」
「もういいって……」
「佑真……?」
呆れるような顔で言葉を遮ったので、もしかして嫌われたかと落ち込む。
ちゃんと最初から言っていればよかったと思うも後の祭りだ。
「お前ほんっとバカだよな」
「ぅ………」
やはり怒っている。
いたたまれなくてうつむく叶芽。
すると佑真がまたため息を着いた。
「悪かった」
「…………え?」
佑真から出た言葉は謝罪だった。
何に対しての謝罪なのか分からず、頭の中は疑問だらけだ。
「え~と……え……?」
すると佑真が言葉にしたのは以外なものだった。
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