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甘い時間⑦
これ以上は無理かなと叶芽の中に挿入した指を渚は抜いた。
「大丈夫。今日はこれ以上しないから」
そう言うと少し安堵したように強張った身体が緩んだが、表情はまだ固いままだ。
「どうしたの?」
表情が固いままの理由を聞くとこんな答えが返ってきた。
「なんか折角ナギといるのに雰囲気壊れる……
俺、なんにも知らないからめんどくさい奴って思われそうで……」
自分が怖いと言ったせいで彼は途中で止めてしまった。
折角いい雰囲気なのにそれを自分が止めてしまったのが申し訳無いやら悔しいやらで泣いてしまいそうだ。
「……俺はね、雰囲気とかめんどくさいとかそう言う事じゃないんだよね。
ただカナちゃんを傷付けたくないし、一緒に気持ちを共有しないと意味ないし。
付き合うって互いを尊重し合う事でしょ?」
気持ちが通じ合わないと意味ないと渚は言う。
それでも途中までしか出来ない事に気が晴れない叶芽にこんな提案をする。
「じゃあさ、脚閉じてくれる?」
叶芽は言われた通り脚を閉じると、渚はギンギンに張り詰めた巨大な逸物を閉じた叶芽の股の間に挟んだ。
「素股なら怖く無いよね?」
「すまた……?
あっ……」
渚は叶芽の疑問に答える前に腰を動かす。
そして渚と叶芽の大きさの違う逸物が擦れ合う。
「あっ……あっ…ん…」
ベッドが軋む中、叶芽が先に達した。
「ああっ……」
「俺もっ……イきそっ……」
叶芽が達して間も無く渚も精を吐き出した。
「はっ……はっ……ヤバッ」
叶芽が達した瞬間のイき顔は美しく、渚をより刺激する。
こんなものを見せられてはもっと欲しいと求めてしまいそうだが、抑えなくてはいけないと自重する。
それに叶芽は疲れてしまったのか眠そうだ。
瞼が重くなって目を閉じてしまった。
その様子をよく見ると睫毛長いななんて渚は新たな発見をした。
「カナちゃん眠い?」
「ん~……」
返事ももうおざなりになってしまっていて、眠いんだなと言うのが伝わってくる。
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