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相応しい人④

佑真が身体を荒ってあげると言われ、結局断る事が出来ない。 小さい頃からお互いの身体を洗ってあげる事はよくあった事なので、今更無理なんて言えない。 「ん………」 しかも洗うのは素手だ。 直に触れるその手はいささかいやらしく感じるのは気のせいだろうか? 肩から背中と撫でる手は腰へ来て、太股に触れる。 「ちょ、そこは止めろって」 「ん?何?」 「だからそこ、触るなってっ!!」 「え、ここ?」 「ちょっ……」 太股の内側に触れられ止めろと訴えるが、佑真はニヤニヤと笑いながら触れているので、明らかに確信犯だ。 いやらしい手つきで太股を撫でられ否応なしに下半身は反応してしまう。 「何、洗ってやるだけで反応すんの? ヤラシーな」 「ふざけんなってばっ!! ぁ……」 抗議して動いた時に佑真の手がソレに触れて余計に反応してしまい、ムクムクと立ち上がって来てします。 「全く、しょうがない奴だな。 俺がヌいてやるよ」 「はあ?何言って!! って、んん………」 あろう事に佑真は叶芽のソレを手に包む。 「今更な~に恥ずかしがってんだよ。 だいたい、自慰教えてやったのは誰だと思ってんだ?」 「うぅ…………」 そう、一年ほど前全くの無知だった叶芽に自慰行為を教えたのは佑真だ。 なので今更恥ずかしがるのもおかしな話だと佑真は言う。 ボディソープで滑りやすくなった手で叶芽のソレを上下に擦る。 「ぁ……んん……」 叶芽は佑真によって白濁を溢した。 前を向くと、鏡に映る欲情した自分の顔と無表情で何を考えているのか分からない佑真の姿がある。 鏡越しに見つめてくる佑真に、気まずくて目を反らした。 「じゃ、流そうか。 さっさと上がらないと親に心配されそうだし」 佑真はいつもより少し低い声のトーンでシャワーで叶芽の身体を洗い流した。 そして男2人でも入れる湯船に浸かる。 その間叶芽は佑真の顔を見る事が出来なかった。 結局その後一言も言葉を交わさずに風呂から出た。

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