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第3話

新堂は酒が強く、ここまで酔っているところは見た事がなかったが、OLに囲まれていたからか、断れず、沢山飲まされたのだろう。ふははははは、酒のキャパも分からないとは、さすが新米、ざまあみろwww 「おぉ〜、なんだ!新堂か!また企画、大成功だったんだってなぁ〜、さっすが俺の見込んだ後輩だな!」 「島田部長、ありがとうございます。すみませんが少し飲みすぎてしまって、お先失礼してもよろしいでしょうか?」 「なんだそうなのか、おい真壁、新堂が心配だから送ってやれ。」 なん、、なんということだ。今まで1度も途中で席を立つことも許されなかったというのに帰宅命令が出たぞ。どんだけ上司に気に入られてるんだちくしょう。OLにも上司にもモテますってのかよくそ。新堂め、ますます気に入らん。 新堂と一緒にご帰宅とは癪だが、背に腹はかえられぬ。このチャンスを逃す手はない。部長から逃げられるんだ。 ん…まてよ?新堂がここまで酔っているんだ、ひょっとすると新堂の悪い一面を発見し、弱みを握ることが出来るかもしれない。 なんという一石二鳥。神様、ありがとう。 「分かりました、部長。お先に失礼致します。 新堂くん、大丈夫?立てそう?」 ここで先輩としての余裕を、格の差を見せつける爽やかスマイル&気配り、はぁー、俺ってイケメンだわマジ、モテんのも分かるわ 「ん〜、ふらつきますが、大丈夫です。」 俺はタクシーを呼び、新堂を座席に雑に投げ、少し離れて座った。誰も見てないし、コイツも酔っててよくわかんねぇだろ、イケメンキャラとかだるいし、女見てねぇ時は素でいくわw

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