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第22話(R18)
「アぁ、アぅ……」
アーサーが夏迫の鎖骨や首筋にキスを落とすと、夏迫は細く、薄い、鶏ガラのような裸体を震わせる。
元から媚薬や催淫剤のようなものを飲んでいる夏迫の身体はもはやアーサーのどんな愛撫にも過敏に反応して、夏迫の鈴口や菊門は体液が溢れているように濡れていて、ローションなどは必要なかった。
アーサーは夏迫の慎ましく閉じられている菊門をこじ開けると、人差し指を挿入していく。
「ンっ、ンっ……」
夏迫の堪えるような声に混じって、アーサーも声を上げる。
というのも、溢れ出てくる腸液のようなものでトロトロになり、滑りは悪くはないのだが、まだアーサーの人差し指が入るのでやっとだ。
アーサーは夏迫の鈴口を弄って、夏迫の身体を弛緩させようとする。
「いやだぁ……イっちゃ……う、おわっ、ちゃう……」
夏迫は薬とアーサーの愛撫で熱に浮かされつつも、慌てるが、アーサーは終わらせるつもりはない。
「ごめんね。流石にあとぅしを1回、天国へ連れて行くだけじゃあ終わらせてあげられないと思う」
アーサーは夏迫に刺激を与え続け、精液を出させる。
「ぅんンーーーーー!」
そして、麻痺したように畝る直腸に、アーサーは中指と薬指を滑り込ませて、ぐちゅぐちゅと出し入れを繰り返した。
「もぉ、らめぇ、だめ、だぁ、からぁ!」
博物館のガイドや展示品の交渉を行う時に聞こえる廉潔さのあるきっちりとした日本語ではなく、もう既に呂律が怪しくなってきた夏迫。
射精で1度、絶頂した夏迫はその後、アーサーによって前立腺を押されて、2度3度と絶頂を身に受けるのを繰り返した。
「こんあ、の、知らな……い、ぃ……。も、う、だめ、ンンンっ!」
おそらく、夏迫は結婚を約束した女性と何回かはセックスもしたのだろう。もしかすると、それ以前にもそういうことをした間柄の人間もいるかも知れない。
婚約したということで、耳を触るだとか、胸を触るだとか、所謂、前戯のようなものだけでなく、膣へ挿入し、中に出したこともあるのだろうが、こんなにも淫らに狂う夏迫を彼女は見ずに別れたのだろうかとアーサーは思う。
というより、世界中で自分だけが知る夏迫だと思い、それが恐ろしい程、アーサーを満たして、アーサーは服を脱いで、肌を見せる。
「あとぅし、これから挿れるね。僕と一緒に天国に行こう」
アーサーは先程、夏迫が解いた黒柿で染めた紐を夏迫の陰嚢の境目に結びつける。
「んっ……ンっ……」
夏迫は苦しそうに首を振るが、戒めは時に期待にもなる。ずくずくと疼く前立腺がアーサーの太さの増していく陰茎に押し潰されて、一突き、一突きが苦しいくらいに重くて、愛おしい。
「やぁっ! アぁ! 破れ、りゅっ! こわ、れちゃ、う!!」
夏迫の何が破れて、壊れるかは正直、男を受け入れた経験のないアーサーには想像するしかないが、もう手放す気などない。
夏迫は『もらって欲しい』と言い、アーサーは『返してあげることはできない』と言ったのだから。
「You’re a real looker……I'm coming!!」
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