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夜明けを願い、夢を見る 2
社長は肇と蓮の関係が続いている事を黙認しているし、むしろ楽しんでいる節もある。蓮が自分から離れる事はないと確信しているからだという事も、蓮は理解している。
そして、社長の愛人が自分ひとりでは無いという事も、勿論わかっている。
「こっちも柔らかいまま帰ってきやがって……っ」
「う、あっ」
唾液をつけただけの肇の指が後孔に押し込まれた。入口を割り開くように乱暴に弄くられ、呻き声を上げても肇の指先は動きを止めない。
「最後にやったのは昨晩か、今朝か?……くそっ、あのエロじじい」
憎憎しげに吐き出した言葉が耳に突き刺さる。苦言を呈するより先に胸の尖りに噛み付かれ、身体が跳ねた。痛みに声を上げても、肇はもう片方の尖りを指先で強く捻り上げて痛みを増幅させる。
強く吸い付かれ揉み拉かれて、痛みはやがて甘い痺れに変わっていく。ぞくぞくと全身を駆け抜ける心地よさに身体が震える。目尻から涙が滲み、流れ落ちた。感情による涙ではないけれど、自分では止められない。一粒流れ、もう一粒流れ落ちる。それを肇は舌先で舐めとり、再び唇を重ねた。
肇の尖った舌先が蓮の歯列をなぞり、上顎を擦るように何度も撫ぜまわす。口端から唾液がこぼれるままに、口内を犯される行為に身を任せた。
後孔をかきまぜていた指は三本に増えている。ぐちゅぐちゅと水音をたてていたそこは動きを変えて、前立腺を刺激し始めた。内側から叩かれて思わず声が上がる。
「あっ、あっ」
「原田、どうしてお前は俺だけのものにならないんだよ、こんなに、こんなに好きなのに」
「や、そこ、ばっかり攻め……あ、あ、やあっ」
肇の指に犯されて揺れる身体を抑えられないまま、蓮の屹立の先端から透明な液体が小刻みに放出されていく。身体が痙攣を始めても、肇は蓮の身体を揺さぶり続ける。
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