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どんなに暗い夜だって… 3-5(夏樹)

「それにしても、お前、雪ちゃんとの同棲……このまま続けるのか?」 「もちろん。俺としては、今回のことがなくても同棲する心積もりはしてたから、タイミング的にちょうどよかったんだよ。まぁ……さすがに今日のは驚いたけど……まさかヤった次の日は恥ずかし過ぎて俺の顔が見えないって理由で実家(佐々木宅)に帰られるとは……」  雪夜が恥ずかしがりやなのは知っているが、半年以上付き合ってるし、初めてヤったわけでもないのにそんなことを言われるとは考えもしていなかった…… 「今時、高校生でもそんなこと言わないだろうな~。最近の子はススんでるって言うし……そう考えたら、めちゃくちゃ可愛いな雪ちゃん!!」 「だろっ?俺の雪夜は世界一可愛いからっ!」 「いいな~可愛いな~……うちの子にならないかなぁ……」 「おいこらっ!!バカ言ってないでお前はさっさと自分の子ども作ればいいだろ?」 「そうなんだけどな~、俺は5~6人は子どもが欲しいんだけど、あいつはまだ仕事を続けたいみたいだから……いろいろと複雑なんだよ。やっぱりあいつの負担とか考えると俺の希望ばっかり押し付けるのもなぁ――……」 ***   「あ~……お前も大変だな」 「……まぁな。ところで、雪ちゃんだけどさ、それ病院とか連れて行かなくても大丈夫なのか?精神科とか心療内科とか……カウンセリング受けるだけでも……」 「あ~……うん……それは俺も考えたんだけどな……雪夜は子どもの頃から別のトラウマもあって、そのせいでずっと心療内科を受診しているらしい。だから、次の受診日に一緒について行こうと思ってる」 「え、子どもの頃から?そっかぁ~……」 「今までは週一でしか会ってなかったから、俺も知ったのは同棲始めてからなんだけどな……雪夜はなんでも一人で抱え込むからなぁ……もうちょっと俺を頼ってくれたらいいんだけど……」 「ふぅ~ん?……でも、話を聞く限りだと今のところ雪ちゃんお前に依存しまくってるよな?……依存はさ、最初はいいかもしれないけど、ずっとそれが続くと、ふとした瞬間に重く感じる時があるんだよな……お前まで潰されないように気を付けろよ」  吉田の嫁も学生時代いろいろあって一時期精神的に不安定になっていたので、その経験からの忠告だろうが――…… 「依存ねぇ……俺は雪夜にならいくらでも依存して欲しいけどな……俺がいないと生きていけないくらいに……」 「……お前って……たまに狂気じみてんだよな。頼むから警察沙汰にならない程度にしておけよ?」 「雪夜を傷付けたいわけじゃないし、アブナイ趣味はないから大丈夫だよ。――むしろ俺の方が依存してるのかもな……」 「ふ~ん……まぁ、お前がいいならそれ以上口出しはしないけど――……」 ***

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