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どんなに暗い夜だって… 番外編-1(雪夜)
《~Call my name ~》
「出張?……出張ってあの出張……ですか?」
夕食後、夏樹に抱き寄せられ膝の上に座った雪夜は、夏樹の言葉に思わず何度も聞き返した。
我ながらまぬけだと思う。
あの出張って、どの出張だよ……ほら、夏樹さんもちょっと笑ってるし……
「うん、あの出張。二泊三日なんだけど……その間は、佐々木君の家に泊まっててくれる?」
夏樹が申し訳なさそうな顔をする。
「え……いや、もう俺一人でも大丈夫ですよ?」
出張という言葉に驚いてしまってちょっと反応が遅れた。
そういえば、同棲する前にもたまに出張に行ってたっけ。
大抵が平日でどうせ会えない日だったから、今まであんまり気にしたことなかったけど……
それより、なんで佐々木の家?俺一人でここにいちゃダメなの?
「だ~め。さすがに二日間も夜一人にしておくのは、俺が不安だから。お願いだから、佐々木君たちと一緒にいて?あっちにはもう話してあるから」
大丈夫だと言いかけたが、二日間という言葉に雪夜も不安を覚えた。
二日間も会えないのか……
「わかりました――……」
***
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