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どんなに暗い夜だって… 番外編-11(夏樹)※

 誘いに乗るか少し迷ったが、雪夜が抱かれている方が安心するなら我慢する必要もないだろう。  雪夜を優しく抱きしめて口唇を重ねながら押し倒した。  拙いながらも、雪夜も積極的に舌を絡めて来る。 「ぁふっ……っぁ……ん……っ」 「二日間会えなかった分、抱き潰すから覚悟して?」 「ん……俺も淋しかった……から……いっぱいシて欲しぃ……」 「っ……まったく……いつもそれくらい素直になってくれればいいのに……」  雷と停電のコンボで完全に雪夜の理性が吹っ飛んでいるようだが……まぁ、可愛いから良しとするか――…… *** 「……っんあ!?……っは……んん゛~……っっ!!」 「雪夜、まだトばないでよ?これからなんだから……」  いつも前戯でバテてしまうので、雪夜がイク前に指を抜いた。 「やっ……夏樹さ……ん……っ」 「なぁに?イきたい?」  雪夜がコクコクと頷く。 「いいけど、指でいいの?」  ちょっと意地悪をしてみる。 「……ぁ……や、なつ……さん……が……」  顔を真っ赤にした雪夜が、ごにょごにょと呟いた。 「俺がどうしたの?」 「~~~~~……っ夏樹さんのがいい……です……っ」  両手で顔を覆った雪夜が、羞恥に震えながら声を絞り出した。  今の雪夜じゃコレが精一杯かな。  理性が吹っ飛んでもこれだもんなぁ…… 「ふっ……よくできました。じゃあ、挿れるね……」  頭をよしよしと撫でると、その手で頭を抑え込み逃げられないようにホールドして、ゆっくりと挿入していく。  いつも挿れる時には緊張して呼吸を止めてしまう雪夜のために、キスをしながら呼吸を促してやるのが定番になっている。  夏樹もキスで蕩けている雪夜を見るのは好きなので、どちらかというと夏樹がしたくてしているのだが…… 「んんっ!!……っは、ぁ……っ夏樹さん……キス……してっ?」  今日はなかなか夏樹がキスをしてこないことに焦れて、シーツをギュっと握りしめた雪夜が、夏樹を見上げて自分からねだってきた。 「いいよ」  こういう時は雪夜が素直なので、わざと焦らして雪夜からねだってくるのを待つのが楽しみになっている。  これを普段でも言ってくれるようになれば、もっと嬉しいんだけどね…… *** 「ん……ぁっ、なつ……さんっ……はっ……またそこっ……」 「ん~ここ気持ち良さそう。すごい締めてくるね」  雪夜の弱いところはもう知っているので、いつもそこを刺激する。 「やぁっ……そこばっかりっらめ……待っ……や、もっ……」 「こ~ら、自分で触っちゃダメ」 「え、ぁっ、やらっ……んんっ」  自分のモノを触ろうとする雪夜の手を掴んで、指を絡める。 「中だけでイケるでしょ?」  胸の突起を舌で転がしながら、雪夜のいい所を刺激する。  敏感な雪夜の身体が、夏樹の動きに合わせてピクリと反応するのが可愛い。  夏樹は元々ノンケだ。だから、雪夜と付き合い始めた時に、男同士でのセックスのやり方を調べた。  それまでにも頼まれて男を抱いたことはあったけれど、だいたい向こうも好き勝手に動いていたし、その頃の夏樹は自分が気持ち良ければそれで良かったので、深く考えたことはなかった。  わざわざ調べたのは、初めて雪夜を抱いた時に思いっきり怯えられたのがショックだったのと、雪夜の身体に負担のかかるようなことはなるべくしたくないと思ったからだ。  同時に、気持ち良くなる方法も調べていたので、毎回それを少しずつ仕込んでいた。 「中……っ!?なに?っ……ぇ……やら、怖いっ……」 「怖くない怖くない、大丈夫だよ。雪、俺を見て――」 「あアぁっ……っっっ!!!」  胎内(なか)と全身が痙攣し雪夜が一瞬意識をトばす。  薄く開いたままの口唇に舌をねじ込むと、軽く(むせ)て目を開けた。 「ゲホッゲホッ……ぁっ……?」 「大丈夫?ほら、上手にイけた。気持ちいいね」  蕩けている雪夜の耳を舐めながら緩く腰を動かす。 「ぁ……んっ……中なんか変……やっ待って、いま動かないれっ!!」 「ん、ごめん。ちょっと待って……っ!」 「ぁアっ!」  グッと根元近くまで深く突き刺して動きを止めた。   「……ぁ……っなつ……?」 「なぁに?やっぱり動く?」 「……ぅん……」  雪夜が動くなと言ったのに、本当に夏樹が動きを止めると、ハッとして夏樹の様子を窺ってくる。 「ん~でも、気持ちいいからもうちょっとこのままでいさせて」  実際、胎内がまだ痙攣しているせいでキュッと絡みついてくるので、動く必要がないくらい雪夜の胎内は気持ちがいい。  本能的に腰を動かしたくなるけれど、同時に、ずっと胎内に挿入(はい)っていたいとも思う……  加減しながら緩く揺さぶると、すぐに雪夜の表情がトロトロに蕩けてくる。  頬を染めながらうわ言のように夏樹を呼ぶ雪夜がたまらなく愛おしい―― *** 「――ぅあっっ!?待っ……深、いっ!!ひっ……っお、く……当たってっ……ぁんっ……!」 「あ~奥当たってるね。この体勢キツイ?やめる?」 「やらっ、や……めないでっ!」 「ん、わかった」  雪夜はやめなくていいと言ったが、少し動きを緩めた。  体位を変えていつもの正常位に戻す。  雪夜が少しほっとした表情で夏樹を見上げた。  雪夜は最中、俺が気持ち良くなることを優先しようとする。  気持ちは嬉しいが、雪夜自身のことは我慢してしまうので、顔が見えないとちゃんと加減してやれない。  雪夜が慣れるのに時間がかかるせいもあるが、体位がお決まりになってしまう理由はそのせいでもある。  ある程度は胎内の具合でわかるから、結局は俺が雪夜の顔を見ていたいっていうのもあるけど……  抱いている間、相手の顔をずっと見ていたいと思ったのは雪夜だけだ。  それに――…… *** 「もっとっ、なつきさっ……気持ちいっ……っ……んん」  雪夜が夏樹の背中に爪を立てながら夢中でしがみつく。  背中に走る鈍い痛みと、甘ったるい雪夜の声や匂いが夏樹を余計に興奮させる。  理性のとんだ雪夜に求められるまま快楽に溺れ、何度も欲望を吐き出す。  その度に、衝動的に込み上げてくる狂おしい程の愛しさと切なさを持て余して――……  いくら抱いても足りない――……  こんなに、もっと、と求めてくるくせに、  こんなに、脆くて弱いくせに、  どれだけ愛しても簡単に俺から離れて行こうとする……    雪夜の全てが俺のモノになればいいのに……っ  このまま二人とも溶けて混ざりあって一つになってしまえばいい……っ  普段は必死に抑えこんでいる劣情が、  渇望して止まない想いが、  堰を切って溢れ出す――…… 「っは……雪夜っ……っ!」 「あんっ!イくっ……またっイっ……っっっっ!!」 「雪夜っ!!愛してるっ――」 ***

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